34話目 ページ37
神威が彼氏になってから早二週間
団員たちの噂などは落ち着き始めていた
それまでに神威となにもなかった
いつも通りすぎた
あの告白はなんだったんだろうかと思うくらい何もなかった
いつも通り仕事はサボるし、戦闘は好きだし、阿伏兎おっさんだし
私と神威の事が騒がれていたが、いまは違う噂で持ちきりらしい
「赤い着物着た女が戦艦内を徘徊しているって噂聞いたことあるか?」
阿伏兎が食事中に話しかけてくる
『なにそれ、怪談ってやつ?大体、赤い服なんてチャイナ服着てる私らからしたらそんなに珍しく無いじゃん。』
「その服ってのが、地球の着物ってやつに似てるらしいんだ。変なもん持ち込んじまったかねェ、」
『へえ、地球人が目立つ格好して春雨の船内を徘徊ね、なかなか度胸あるじゃん。しかも第七師団って』
「お前と同じこと考えた奴らが捕まえようとしたらしいが忽然と姿を消したらしい」
『なんでそんな話私にするの?』
「お前ら暇だろ?どうせあのすっとこどっこいに付き合ってAも仕事できてねえんだからその赤い服の女捕まえてこい。馬鹿元気な団員たちは被害はねえが、夜兎じゃねえ奴らがうなされてんだ。これ以上犠牲が出ちゃ食事にありつけなくなっちまう。」
『確かにご飯食べれなくなるのはやだな』
「って事で頼んだぞ。あ、船は壊すなよ?」
阿伏兎からの依頼を受け神威を誘って船内調査を開始した
「俺らはいま赤い着物の女と隠れんぼってやつか」
『うなされてる人はみんな虫刺されみたいな跡があったらしいよ』
「じゃあ地球人じゃ無い可能性が高いね」
船内を順に回っていく
『いないね〜』
「俺飽きて来ちゃった」
廊下を二人で歩く
神威は腕を頭の後ろで組んで”もう面倒“と体現していた
『これ以上広がったらご飯なくなるからね、もうちょい探してみよ』
神威はしぶしぶといった様子で隣を歩いている
ふと後ろからの視線を感じてすかさず後ろを振り向き構えをとる
神威も感じたようで後ろを振り向いていた
廊下は一本道で隠れる場所はない
それでも視線を向けていた主は見当たらなかった
神威と無言のままアイコンタクトのみで先程の進行方向とは逆に進み、視線の元を探す
遠くで団員たちの声が聞こえる
それ以外の音は無い
静かな廊下をゆっくり警戒しながら歩みを進める
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迷い猫 - 神威の一人称が僕になってますヨ! (2021年11月2日 7時) (レス) @page4 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
lica(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます\(//∇//)\ (2020年7月16日 15時) (レス) id: a09501c7ae (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すごく面白いです!更新楽しみにしてます! (2020年7月2日 16時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
lica(プロフ) - 神威さん» コメントありがとうございますヽ(*´∀`) リクエスト頂いた内容で早速書きたいと思います!ありがとうございます! (2020年5月25日 10時) (レス) id: a09501c7ae (このIDを非表示/違反報告)
神威(プロフ) - 読んでてとってもキュンキュンします!笑これからも期待してます!さっそくリクエストさせていただきたいんですけど神威の部屋でお家デートしたみたいな短編見てみたいです!難しいかもしれませんが出来たらやって欲しいです!m(*_ _)m (2020年5月25日 2時) (レス) id: 16991fe54c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lica | 作成日時:2020年5月7日 15時