２２話目 ページ25
『神威はあの頃から変わらないよね。相変わらず戦闘バカだしアホ毛』
「Aは随分と変わったよね。俺のおかげかな」
冗談か本気かわからない軽い口調
『さあね 笑』
眼前の宇宙を二人で見ながら昔話を始めた
「小さい頃は俺にべったりだったのに」
残念とでも言いたげな感じな神威
『よくそんなこと覚えてるね』
「もちろん覚えてるさ。俺が風呂入ってる時に俺を探して風呂場まで乗り込んできたことあったなあ、結局一緒に入ったし」
『えっっちょっとまって』
「俺が怪我して帰ってきた時は泣いて手当てしてくれたよね。あと阿伏兎を怖がって俺の外套から出てこなかった時もあったし。あとは」
『待って待って待って待って、待とう。お願いだから口動かさないで。そして息もしないで』
なんて恥ずかしい過去を暴露してくれたんだこの野郎
そしてまだ続けようとしたのか
何言おうとしたの気になっちゃう
「それは無理なお願いだね。あとは怖い夢見たって俺のベットに入ってきて添い寝強要してきたり」
『待ってええええ、お願いやめて。恥ずかしいから！ちっちゃい時の話じゃん！』
「え？あの時はもう１０歳だったでしょ」
『それは言わない約束だから！！アホ毛！バ神威！もう黙って！』
いたたまれないくらい恥ずかしい神威の恥ずかしエピソードがないか思考を巡らせるが圧倒的に私の恥ずかしい思いでが多い
なので照れ隠しの悪口を言う
「そんな照れなくてもいいじゃん。俺にとってはいい思い出だよ、Aも強くなってくれたし」
お兄ちゃんなだけあるな
根本は面倒見が良いのだろう
『それには感謝してるけど、照れるものは照れる』
神威のおかげでちょっとずつ来るはずだった眠気は逃げた
『神威のエピソードなんかないかな、神威の顔が思わず崩れるようなやつ....』
「俺はAじゃないからそんなのないよ」
『んな失礼な。ちょっと待って思い出すから______あっ！恥ずかしくはないけど、私が一人前に戦えもしないのに意地張って戦いに出てってボロボロで帰ってきた時の神威の表情は印象的だったな一瞬だけだったけど』
なんというか、怒りとも安堵とも喜びとも呼べないような顔
だけど私を心配してくれたのはわかった
『すぐいつもの顔に戻ったけどあれは忘れられないな』
多分、戦場で生き残らなかったものは要らないというスタンスだが、私が戻ってきた事つまり私が戦場で生き残れた事に喜びを感じたのだと勝手に思っている
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迷い猫 - 神威の一人称が僕になってますヨ！ (2021年11月2日 7時) (
レス) @page4 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
lica(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます\(//∇//)\ (2020年7月16日 15時) (レス) id: a09501c7ae (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すごく面白いです！更新楽しみにしてます！ (2020年7月2日 16時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
lica(プロフ) - 神威さん» コメントありがとうございますヽ(*´∀｀) リクエスト頂いた内容で早速書きたいと思います！ありがとうございます！ (2020年5月25日 10時) (レス) id: a09501c7ae (このIDを非表示/違反報告)
神威(プロフ) - 読んでてとってもキュンキュンします！笑これからも期待してます！さっそくリクエストさせていただきたいんですけど神威の部屋でお家デートしたみたいな短編見てみたいです！難しいかもしれませんが出来たらやって欲しいです！m(*_ _)m (2020年5月25日 2時) (レス) id: 16991fe54c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lica | 作成日時：2020年5月7日 15時
