王女のモノローグ#2 ページ1
どうしてこうなってしまったの?
母は私のことを思っていたわけではなかったのだろうか。
大事な道具にも足らない、短命な消耗品に過ぎなかったのだろうか。
『A、この国の歴史についてはもう学んだかしら？』
『はい。わたしも、おかあさまのようになりたいです！』
我慢して続けた苦手な事や嫌な事。
我慢して諦めた挑戦したい事や好きな事。
自分を押し殺して押し殺して、やっと母の理想になれていたと思ったのに。
＿＿兄は母を「家族思いな人」と言うけれど、それは“女”の私にはきっと当てはまらない。
『そう…では、今からお願いをします。貴方ならきっとわかってくれますね？』
『はい！』
『いいお返事です。少し難しいですが…貴方を守る為なのです』
かつてのノースアイルズの男女差別社会を変えた英雄は、確かにそう言った。
(でも違った)
(彼女の優しさは全部嘘だった)
そう気づいてもなんとか守ろうとした『完璧な王女』としての居場所も、最初から私にはなかった。
私にはもう、どこにも居場所は無い。
…………いや、違う。まだ、残ってる。
“わたし”を受け入れてくれると言ってくれる居場所が。
(英雄なんていなかった。いたのは、ただの差別主義者だった)
そんな彼女が望んだ
ゆっくりなんてもう言わない。
早く切り捨てて、兄達のように自由に、
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のま(プロフ) - エーメさん» 素敵なコメントをありがとうございます…！そう言っていただけるととても嬉しいです！引き続き頑張って更新させていただきます！ (2021年1月9日 14時) (
レス) id: eb0df26a11 (このIDを非表示/違反報告)
エーメ(プロフ) - はじめまして！この小説すごく面白くて一気読みしてしまいました！これからも応援しています！更新も無理のないよう頑張ってください！ (2021年1月9日 0時) (レス) id: 30ed0185d7 (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます…！そう褒めていただいてとても嬉しいです！展開がわかりやすいように、と気をつけている部分も多かったので本当にとても嬉しい…！(語彙力が…)コメントありがとうございます！ (2020年9月17日 21時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 貴方様の夢小説を読みました。文章が繊細で、ストーリー展開が分かりやすかったです。 (2020年9月17日 18時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - マザーグースさん» あわわ、ありがとうございます…！地道に頑張らせていただきます！ (2020年8月12日 12時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年8月4日 13時
