学園長からの頼みごと#1 ページ12
「つーか、何だよ頼みごとって
オレ様たちはもう雑用係じゃねーんだゾ」
オンボロ寮の談話室に場所を移して、学園長から話を聞く。客人だから、と気遣ってお茶を出そうとすれば、「大丈夫ですよ」と言われて席に着く。
「おや？私は君たちの衣食住をタダで保証するなんて一言も言ってませんが？
労働とは美しいものですねぇ。グリムくん、ユウくん」
「断る選択肢がない…！」
(私も、フォロー出来ないな)
さすがに規模が大きすぎる。
(もう少し、権力があれば良かったんだけど…)
「大丈夫です、ユウさん
私もお手伝いします」
「！？いや、悪いよ！？」
「！だめ、なんですか…？」
ズーンと気持ちが落ち込んでいく。
思わず、本音もダダ漏れだ。
それにオロオロとするユウさんを見て、あぁいけないと切り替える。
「無理に、とは言いません。でも何かあったら頼って欲しいのです」
(どうしても貴方を守りたいんだ)
貴方は、私の、“＊＊”だから。
「うん、わかった！ありがとね、Aちゃん！」
「…お安い御用ですわ」
「ごほん。お話は済みましたか？それでは本題に入りますよ
実は最近＿＿＿」
＿＿学園長の話を要約すると、
『学園内で不審な事故による怪我人が続出している。事件の可能性があるので調べて欲しい』というものだった。
(“本人の不注意にしか見えない”事故…でも事件の可能性あり…)
考えられるとすれば、魔法の類だろうか。
(例えば…ラギー先輩が昼間使ってたやつとか)
(…まぁ、証拠もないから何も言えないな)
「ソイツらがドジってことなんだゾ。はい、解決ぅ〜」
「おやおやグリムくん、随分投げやりですねぇ」
とっておきのご褒美も用意していたのに
乗り気でないグリムさんに向かって、学園長が残念そうに言う。
しかし学園長には上げてから落とす、前科があった。
「へん！その手にはもう釣られねーんだゾ！
ツナ缶100缶積まれたって協力してやんね」
「では、マジカルシフト大会の出場枠……というのはいかがです？」
「えっ！？」
「！？」
「た、大会の出場枠…！？」
学園長の出したご褒美に、グリムさんは勿論、私達の顔色も変わる。
(ツナ缶とスケールが違いすぎる…！)
「えぇ。事件解決の暁には、君たちの寮にマジカルシフト大会出場枠を用意して差し上げましょう」
…仮に、仮にだ。
もし事件を解決して大会に出れるようになったとき。
(私に、選手として出る勇気はあるだろうか)
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のま(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます…！その通りです。見事に誤字していました泣細かい所まで見て下さりありがとうございますm(_ _)m (2021年1月9日 8時) (
レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 31ページ 大丈夫だよジャック、、、の後にくるのは夢主の名前ではないのでしょうか?? (2021年1月9日 7時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
のま(プロフ) - 月華姫さん» コメントありがとうございます( ´ ` *)グッピーちゃん呼び、一応理由があってどこかで明かすかもしれませんので楽しみにしていてください笑応援嬉しいです！応えられるように頑張ります！ (2020年5月23日 15時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - フロイドが何故夢主ちゃんをグッピーちゃんと呼ぶのか気になりながら更新楽しみにしていますっ♪此れからも応援していますっ(｀・∀・´)bではまたっ♪ (2020年5月23日 15時) (レス) id: 4f61ef1df2 (このIDを非表示/違反報告)
遙(プロフ) - keronefiさん» うっコメントありがてえです…課題に追われて死にそうですが、更新も頑張ります！ (2020年5月13日 23時) (レス) id: d72737bac0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のま | 作成日時：2020年5月7日 17時
