最後の別れ ページ6
ｺﾝｺﾝｯ
リュ｢誰だ｣
莉犬｢莉犬です。Aお嬢様をお連れしました｣
リュ｢そうか、入れ｣
貴女｢……、お久しぶりです。お父さま｣
リュ｢ああ、悪いな…あれ以来会う時間を作ってやれなくて｣
貴女｢…！いいえ、こうして会って下さるだけで嬉しいです
今日は私と彼に用があると聞いたのですが、何かございましたか？｣
リュ｢いや、恐らくこれから起こるであろう事についてな
Aも莉犬も気付いているだろう……この国に…この城に良からぬ事を計画してる輩が忍び込んでいるのは……｣
貴女｢……ええ｣
リュ｢情報収集していた俺の伝令役がな、手紙を届けたまま帰ってこないんだ。恐らく殺られたのだろうと俺は思っている……奴が連絡も無しに音信不通になることは今までこれっぽっちもなかったから、そう言い切れるんだ｣
貴女｢……、で、あるなら……手紙の内容とは一体…？｣
リュ｢ああ、この城に忍び込み事を起こそうとしているワケだ。それは恐らくA、お前にある
お前のユニークスキルは特殊だからな、狙われやすいのは分かっていた……だから今まで他国とも関わりを持たず隠れ住んでいたのだ｣
貴女｢そう、だったんですね…｣
リュ｢そして莉犬、"お前だけ"を呼んだのにも理由がある｣
莉犬｢はい｣
リュ｢これからもお前の自由を縛る事になるだろうが、どうか俺の娘を守って欲しい。お前に娘の専属護衛になって欲しいんだ｣
莉犬｢……！！勿論、これからも俺の手で守り通すと約束致します。俺は姫の傍を離れる気は毛頭ありませんから｣
リュ｢……ありがとうっ
A、俺はお前のことを愛しているぞ莉犬、お前はコレを持ってこのままAを連れてこの隠し通路を進んでいけ
1日、真っ直ぐ進めば街の外へと繋がる道へ辿り着く
どうか生き延びてくれッ！A、最後までお前を守り通せない父を許してくれ……！｣
貴女｢……っ、……お父様、私も愛しています。ずっと…っ
ここまで育てて下さりありがとうございました。このご恩は一生…っ、忘れません｣
リュ｢……っああ…、任せたぞ莉犬｣
言葉は発せずｺｸﾘと頷き私の肩を抱いて隠し通路に入るとガタガタと扉が閉じた。それから聞こえるのは私達の足音だけ……彼はお父さんに渡された三つ叉キャンドルスタンドを手にして私の手を引いた
それからは2人とも振り返ることも無く……ううん、振り返っちゃ行けないと心に決めて前へ前へと進んだ
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亜紀ｷｴ… - タグ諸々のルールをよく確認くださいませ。 (2023年4月7日 20時) (
レス) id: 398136e72e (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;｀Д´)これからも応援してます(^○^) (2023年2月22日 14時) (レス) @page18 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
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