嫌な予感 ページ5
あれから数日が経ち莉犬くんと充実な日々を送りつつ、私は漸く少しずつではあるけれど自分の足で立って歩けるようになっていた
莉犬｢ひーめ！今日は中庭歩いてみよっか！｣
貴女｢…！はいっ！｣
｢姫も元気になられたみたいで安心したわね｣
｢そうねぇ、あんな風にまた笑いかけてくれる日が来るなんて思わなかったもの｣
｢ああ、執事長も姫が目覚めてからは見違えるようだしな｣
メイドや執事が微笑ましく2人を見つめながら話す中、その後方にはその光景に苛立ち眉を形変えて誰も聞かぬ場所で舌打ちを小さく響かせていた
貴女｢それでどう？莉犬くん｣
莉犬｢ん〜、手がかり無しなんだよねー｣
貴女｢遠い場所に居るのか、それとも妨害されているか……｣
莉犬｢両方だと思うけど、後者の方が強そうなんだよね｣
貴女｢だよね、最近不審な輩も増えてるみたいだし｣
莉犬｢あ、気付いてたんだ？｣
貴女｢うん、まーねぇ
あんな風に痛々しい視線向けられちゃあ気付くでしょ｣
莉犬｢それもそっか｣
貴女｢まぁ大体予想付くけど、金目当てだとか復讐だとか……｣
莉犬｢アニメとか漫画でありガチだもんね、そーゆーの｣
貴女｢うんうん｣
莉犬｢そういえば旦那様から夜、食事を取った後に俺と2人で部屋に来いって言ってたよ｣
貴女｢…？なんでだろうね
でも久しぶりだな…お父さんに会うの｣
莉犬｢旦那様最近忙しそうにしてたもんね｣
貴女｢うん｣
私達は怪しまれない様にいつも、30分くらいでこうやって情報を共有してる。姫目線や執事目線で変わってくるからね
それから今日は少しの間だけ庭園を散歩した。なぜ少しだと言うと雨が降ってきたからだ
貴女｢…………なんか、嫌な雨だね｣
莉犬｢……ん、ちょっと不吉っていうかね…とりあえず風邪引くといけないからお風呂入りに行こっか｣
貴女｢……うん、そうだね｣
私が風呂に入り莉犬くんは念の為に執事専用のシャワールームで浴びる中、近くに置いてある椅子で私は待っていた
その後、今日は1人でご飯を食べ……あ、いや、1人と言っても食べるのが1人ってだけで周りには莉犬くんや他執事メイドがたくさんいたよ？
んで、その後は昼間言ってた約束通り、莉犬くんと私の2人でお父さんの部屋を訪ねた
その間、あんな事が起こってるなんて知りもしなかった
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亜紀ｷｴ… - タグ諸々のルールをよく確認くださいませ。 (2023年4月7日 20時) (
レス) id: 398136e72e (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;｀Д´)これからも応援してます(^○^) (2023年2月22日 14時) (レス) @page18 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
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