きっと大丈夫 2 (ページ21)

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21.THE WORST ORIGINAL ページ21

私が生まれた家は、生まれた時から普通じゃなかった

お母さんもお父さんももちろん優しかったけど

お父さんはほとんど家にいなかった

私とお母さんの2人で家に住んでいた

私のお父さんは、表で仕事するような人じゃなくて

2人に言ったらきっと驚かれると思うけど

私のお父さんは九龍の1人だった

九龍黒崎会･会長黒崎君龍(くろさききみたつ)

お父さんは九龍の会長、九世龍心に忠誠を誓っていた

そんな事だからもちろん恨みを買うことは何十回何百回もあった

それで、私のお母さんは殺された

お父さんに恨みを持つ人に殺された

それから私はお父さんが嫌いで、許していないし会いたくもない

九龍がなくなった今、お父さんに恨みを持った人からしたら狙い放題

だから、私は今、狙われてる

本当なら、私は今死んでてもおかしくない

お母さんが殺された時、本当なら私も殺されるところだった

でも、お母さんが私を守ってくれた

私を学校に行かせてその間にお母さんは自ら自分の居場所を売った

九龍の次に大きい組があった

“鬼山組”

名前の通り、やることは鬼そのもの、人を躊躇なく拷問し人を物として扱い、簡単に命すらも奪う

極悪非道で下劣極まりない

そんな奴らが今、私を狙っている

アメリカにいたのも、ソイツらから逃げるため

もう疲れた

私はただ楽しく皆と毎日を過ごしたいだけなのに

今ではカーテンを開けて、外の光を浴びることすらできない

外に出たらいつ死ぬかわからないから

辛い、普通に生きたかっただけなのに

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