六十九話 ページ24
?「姉御〜!!」
ある日廊下を歩いていると後ろから元気な声が聞こえた。声のする方を振り向くと黒髪と赤髪のメッシュの入った鉄虎君が走ってきた。
「どうしたの?」
鉄虎「あの!姉御バレンタインデーにクッキーくれたじゃないすっか!」
「うん?」
鉄虎「それのお返しがしたいんすけど、なにがいいすか?」
「え"」
私の声が濁った理由はただ一つ。鉄虎君が作るものは全て黒くなってしまう。そして、味も……まぁ、兎に角少し食べるのは抵抗がある
鉄虎「あ!でもお菓子買う予定なんで好きなお菓子とかがいいす!」
「へ?」
鉄虎「大将に相談したら、買ったものの方がいいって言われたっす!」
「な、なるほど」
鬼龍先輩ありがとうございます。
先輩のことだから鉄虎君を傷つけないように上手く手作りのお菓子を回避してくれたのでしょう。
鉄虎「?姉御なに天を仰いでるんすか?」
「や、なんでもないよ!んー、私が好きなお菓子はね_____」
鉄虎「なるほど!参考にさせてもらうっす!」
そう言って鉄君は去っていった。親しいアイドルのみんなには全員クッキーを渡したから、ここ数日お返しに何が欲しいという質問が多い。
それはあんずちゃんも同じなようで、今朝も登校して早々颯馬君達に机を囲まれていた。
その後もいろんな人からお返しの話があって、当日は袋が必要な予感がしてきた。
izumi said
嵐「Aちゃんたらモテモテねぇ〜」
泉「ど〜せ。ホワイトデーのお返しでしょぉ?」
昼食を食べようとしたら鳴上兄妹にバッタリと会い、一緒に食べることになったのだが……
創「Aお姉ちゃん!ホワイトデーのお返し何がいいですか?」
一人
みか「Aちゃ〜ん、ホワイトデーお返し作りたいんやけどええ?」
二人
颯馬「A殿!ほわいとでー是非期待していて欲しい!」
三人
英智「Aちゃん、ホワイトデーのお返しはあの有名チョコ専門店のはどうかな?」
四人
真緒「A〜!これ好きだったよな?ホワイトデーお返しするな!」
五人
(あぁ、もう、多いな……)
俺は自然と無意識にイライラが溜まっていた。
嵐「泉ちゃんもあげればいいじゃない。あの子甘いの好きだから喜ぶわよ?」
泉「………考えてみる」
133人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
匿名 - 話の内容はすごく素敵でした!ただ、気になった点は、そろそろって言うところにだんだんと使っているところです。作者様のところの方言かーって思って見ていましたが、そろそろのところにだんだんってあると違和感しかなくて・・・。 (5月3日 8時) (レス) @page22 id: 00e14cefe2 (このIDを非表示/違反報告)
MS.HB(プロフ) - 冬雪さん» ありがとうございます!りょうかいです!! (2022年1月7日 10時) (レス) id: 581b6a2e50 (このIDを非表示/違反報告)
冬雪(プロフ) - 素晴らしかったです、、、できれば嫉妬も見たいなぁ、なんて、、🙇♀️ (2022年1月7日 1時) (レス) @page13 id: 251399e8df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MS.HB | 作者ホームページ:ある訳ないじゃないですかーもぉー(きも)
作成日時:2021年12月17日 21時