初任務 ページ12
「なんかよくわかんねぇけど…でも、あんま気を張りすぎんな。我慢しすぎるな。人に頼れ。すぐにはできなくてもいいさ。俺らは手前の異変くらいすぐ気づける。」
頭をポンポンとしながら私にそういってくれた。
頭からも伝わる。中也の手の温もりが…
もう。ここは、本当に大好き。
多分あの映像は、ここの人たちを傷つけたんだ。誰かが。
だがら…私は、あの映像にならないよう、私はなんとかしよう。
私がここを守ってやる。
「そろそろ向かうぞ、A。樋口もそろそろついてる頃だ。」
…よし、やってやる。敦くんとナオミちゃんと谷崎さんを怪我させないようにする。
「行ってきます!中也!」
「おう、行ってこい!」
私は走ってポートマフィアを出た。
「芥川くん…ごめん。ちょっと、先行く!」
「お、おい…?A!」
私は探偵社へと急いで入っていった。
ドアを開くとみんな驚いた顔をしながら私を見た。幸い江戸川乱歩さんがいなかったからよかった。
「君は、前の…」
みなさんとは、顔合わせてるからしっているかもしれないけど、敦くんとはまだかぁ。
「この度は、急にすいません。あなたは虎になる異能をもつ敦くんだよね?」
私は敦くんの両手をもち、言った。
ってか、意外と背が大きい…
「そうですけど……なんでしってるんですか?」
敦くんが私に向けて聞いてくると太宰治さんは笑いをこらえながら
「無駄だよ。彼女の正体は私たちにもわからない。戸籍もない。しかも情報はたくさん持ってる」
わたしは、うんうんっとうなづいた。
「貴様、今日はなんのようなんだ?手帳には貴様がくるとは書かれてない」
そりゃ書かれてたらこわいわ…っと心の中でツッコミを入れ、
「あなた方に忠告です。」
わたしはみんなを見て太宰は、全てを読んだかのようにうなづいた。
「あのとき、私はポートマフィアに入ることになりました。否、入らずにはいられない状況でした。そこで人虎…敦くんの捕獲について芥川くんと樋口ちゃんの助手として私が務めることになりました。ここからは言わなくても…わかりますよね?」
私は太宰治さんに話してという気持ちを込めて、目線を移す。
「芥川くんは、国指定の指名手配犯。かなりの強者だよ。そして、ポートマフィアが敦くんを必要とするならどこかの依頼か…な」
「その通り、私は中原中也さんの幹部補佐になったため、様々な情報がきます。」
そう言うと、太宰治さんはゲッと顔に表した。
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作者名:ハッピー | 作成日時:2019年7月16日 22時