・ ページ9
ーーーーーーーーーー
キノコ「しみったれた武士道やの〜もうお前はええわ…去ねや」
キノコが銃を向ける先には銀時。
そしてその銀時の後ろにはこの船の動力源装置。
部下とゴチャゴチャ話してるうちに、銀時はよじ登り、私はジャンプをして上まで登った。
新八くんとお妙ちゃんがこちらを驚いたように見ているのが分かる。
キノコ「ちょっ待ちィィ!!アカンでそれ!この船の心臓…」
銀時「客の大事なもんは俺の大事なもんでもある。そいつを護るためなら、俺ァなんでもやるぜ!!」
二人で振り上げた刀を動力源にぶっ刺した。
キノコは真っ青な顔で喚いてるし、気持ち悪い浮遊感に襲われる。
あ、ヤバい。
私泳げないのに。
銀時「Aっ!!」
こちらへ手を伸ばしてギュッと包み込むように抱きしめてくれる銀時に安心して、私は思わず意識を失ってしまった。
.
.
.
『あれ…銀時?』
銀時「よォ…やっと起きやがったか」
『私…気絶してたのね。岸まで運んでくれてありがと、銀時』
銀時「まァそりゃね、大事な彼女様を溺れさせる訳にはいきませんから?まぁでも胸が当たってむしろ俺は今のままでいボゴフッ」
『もういいわ、ありがとうございましたっ!!』
頭を殴ったついでに降ろしてもらい、銀時と並んで歩く。
まぁそれでも、今日一番頑張ったのは銀時だろう。
少しくらいご褒美あげてもいいかな。
万事屋に着いたところで立ち止まる。
『銀時』
銀時「ん?…っ」
呼びかけてこちらを向いた銀時に顔を寄せ、その唇に自分のものを重ねた。
驚いている銀時に少し笑いが零れてしまったけど。
『今日は銀時、頑張ってたからご褒美です』
銀時「…………」
『あと、今度またパフェ食べに行ってもキャッ!!』
いきなり銀時に抱えられ、何事かと彼の顔を見ると、いつもは死んでいるその赤い瞳がランランと光っている。
まさに獣のような瞳で。
『ちょ、銀時落ち着こ?ね?』
銀時「褒美ならお前をくれ。な?』
『っ……』
普段は見せないその色気に押され、私は大人しく彼に身を委ねた。
おかげで次の日は動くことが出来なかったけど。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第二訓 ペットは飼い主が責任を持って最後まで面倒を見ましょう→←・
8人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:フローラ | 作成日時:2020年6月7日 19時