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突然のことで頭が回らない。
なんで？最近まで調子良かったじゃん。
「翔ちゃん、息吸って？深呼吸してみよ？」
みんなが呆然としている中、相葉が落ち着いて対応をする。
「お、俺…。」
「リーダーのせいじゃないよ。」
そう、リーダーのせいじゃない。彼は思い出そうとしているんだ。あの日のことを。それがたまたまリーダーと会ったときだったってだけ。
「大丈夫？落ち着いた？」
「ごめっ、」
「謝っちゃダメだよ翔ちゃん。」
いつの間にか隣にいなかったニノ。
そう。翔も謝らなくていいんだ。
「何か思い出したのか？」
「旅行…」
「うん。旅行がどうかした？」
背中をさすりながら聞く。
「智、くんが…」
「リーダーがなに？」
「言って…くれてて…。」
「っ…ごめ」
「大野さんのせいじゃないですって。」
そうだ、旅行を提案したのは彼だった。キャスターをしていた翔。休みが取れたなら家族と久々に旅行してこいと。その会話の中でお土産も頼んだ。
「うん。うん。分かった。良かったね、ちょっと思い出せて。…よし、頭痛も治まったようだし、空気切り替えよ！！え！ハヤシライスじゃん！旨そー！」
「俺が作った。」
「え？ニノが？毒入ってるんじゃ…。」
「別に食べなくても良いんですよ？」
「食べます食べます！」
「翔くん。久しぶり。」
「うん。久しぶり。」
「ほら、お二人さん手伝って。」
空気がガラリと変わる。そうだよ、リーダーが帰ってきたんだ。そのお祝いだろう？
「これ美味しそうだね。」
「ん、ありがとう。」
笑ってくれて良かった。
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作者名：永遠-towa- | 作者ホームページ：
作成日時：2015年12月6日 17時
