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どれくらい時間が経ったのだろう。
涙はもう止まっていた。10時半ごろに来て今12時前。
一時間半も何やってたんだ俺。
うーんと思い出そうとするも思い出せない。変な顔をしていたのだろう。お昼ご飯を置きに来た看護師さんに笑われた。
翔くん、大丈夫かな。起こしてもいいのかな。
気持ち良さそうに眠っている君のことを考えると心が痛むけれど。
ご飯を食べないと元気も出ないし薬も飲めない。
意を決して翔くんを起こす。すまない、翔くん。
「翔くん、起きて。」
「ちょっと待って…。」
「ご飯食べないと、翔くん。」
えっとビックリした顔をした後にホッと安心したような顔をする。君すごいね、百面相なの？
「翔くん、大丈夫？」
「うん、さっきよりはマシだよ。」
「なら良かった。」
「ごめんね。」
「ん？何が？」
「仕事、あったんでしょ？」
「仕事より翔くんだよ。大丈夫。優しい店長だから。」
うん、本当に優しい店長だ。優しい同僚だ。
優しい友達だ。そして自分の心配よりも俺の心配をしてくれる君も優しい恋人だ。
「それより、ご飯。翔くん、食べられる？」
「うん。食べられるよ。」
「うわ、野菜多いねー…。」
「野菜嫌いなの？」
「俺魚が好き。」
キョトンとした顔になる。良いじゃん魚。
美味しいじゃん魚。
その顔も一瞬で終わって食べ始めた翔くん。
いつもなら全部食べてた。なのに
「もういいや。」
「え？まだ半分以上残ってるよ？やっぱしんどい？」
「もうお腹いっぱい。」
ああ、副作用か。あれ、症状にもあったっけ？
副作用って病気の症状と似ているから不安になる。
ただの副作用なんでしょう？悪化しているわけじゃないんでしょう？って。
「減らしてもらうように言おうか？」
「ううん、回診来たときに言っておく。ありがとう。」
「分かった。戻してくるね。」
戻して部屋のドアを開けると悔しそうな、悲しそうな顔をする翔くん。
結局晩ご飯も同じくらい残してしまった。
「大丈夫だって。お腹いっぱいってことは必要な分だけ食べられてるってことだから。ね？」
「うん…。そうだね。」
ああ、君のその荷物を俺が全部持ってあげられたら。君がそんなに苦しまなくても済むのに。
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永遠-towa-(プロフ) - サさん» コメントありがとうございます！感動していただけたようで良かったです。こちらこそ読んでいただきありがとうございました！これからも頑張ります(o^^o) (2016年1月9日 13時) (
レス) id: 5f2ae027a5 (このIDを非表示/違反報告)
サ - 感動しました。素敵な作品をありがとうございます （；＿；） (2016年1月9日 1時) (レス) id: 60f39c76f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：永遠-towa- | 作者ホームページ：
作成日時：2015年12月6日 14時
