【トリップ】黒子のバスケ【男主】

第1章〜1話〜 ページ6

あれから約16年経った。


特に進展はなし。


まぁ、前世の記憶もあるおかげで成績もよしだ。


親も…まぁな。
察してくれ。


大分…ゲフンゲフン、少し親バカのような気もしないでもないが大丈夫だ。



あの輪廻の輪の声が言っていたことら本当だったのだろうか。



あぁ、そうそう。
今日は入学式なんだ。
近所の高校に入ることになったんだ。


どっかで聞いたことがあるが誠凛高校というところだ。
なんでも、新設してから2年目だそうだ。


俺は真新しい学ランに腕を通す。


「よしっ！」


「A!ご飯よ!!」


「いまいく！」


そろそろ時間的にヤバいので急いで階段を降りてリビングへ走る。


「もう、Aはお寝坊さんねぇ。うふふ」


「あーごめん。ちょっと昨日眠れなくて」


「子供は早寝早起きだぞ！寝る子は育つ!!よく寝ないからAの背は伸びないんだよ」


「うぅっ…」


童顔のくせにと睨みつけるが効果なし。
逆に睨まれてしまった。


でも、この人の場合は一部で萌えキャラとしていけるのではと思う。


「あ、そろそろヤバいからいくね!!」


「気をつけていってらっしゃい!」


「いってきます!!」


「いってらっしゃい!」


初っ端から遅刻なんて勘弁だ。


俺は期待と不安を感じながら走り出した。

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