【カゲプロ】僕の『好き』を全部君にあげるっ２【カノ】

怖い ページ17

A「ユウナちゃん・・・なんなの？私今から行きたいところがあるんだけど」


私はカノの部屋に行こうと思ってるのに
ユウナちゃんが私を止める



ユウナ「カノさんのところですよね？行かせませんよ？」



ユウナちゃんは不敵な笑みを見せ
私の腕を強く掴んだ



ユウナ「――これ、カノさんが見たらどう思うんですかね」




ユウナちゃんは携帯を取り出した。

画面に映っていたのは、さっきの私とセトだった



きっと、涙を拭ってくれた時だけど
後ろからなのでキスしているように見える



A「――これっなんで・・・」


ユウナ「だって、他の男の部屋にいるなんで怪しいじゃないですか。そして見てみればこんな事になってて・・・」



A「違う！セトと私はそんなんじゃない！」



ユウナ「だいたい、セトさんだってAさんの事好きじゃなくて、同情で近づいてるんじゃないんですかぁ？」




そんなわけない
セトは、私を応援してくれた


だから、私はカノに『好き』って伝えなきゃいけないのに



A「私はカノのところに行くの！邪魔しないで！」




私がユウナちゃんの手を払ったら
ユウナちゃんは私の首に手をかけた




A「・・・ユウナちゃん？」



ユウナちゃんは私を睨みつける
いつも笑顔のユウナちゃんからは想像できない表情だった


そして首を絞める力を強めていく





ユウナ「いい加減にしろよ!!他の男に散々迷惑かけて最終的に捨てんのかよ!!だいたい、お前はもう捨てられたんだよ!!」




A「・・っ・・」




それは事実だし、息ができなくて何も言えなかった



苦しいよ・・・




助けてよ・・・





今でも覚えている




あの、腕を掴まれた感触。




怖い・・・怖いよ





――私って本当に沢山迷惑かけてるんだな





私が事故にあったときも、沢山カノを傷つけた





A「・・・ぅっ」



どんどん苦しくなっていく





嫌だよこんなの








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