【あんスタ】fineの瀬名さん (ページ9)

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ここからは、追憶編です

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　〈5年前〉

　中学2年生の時

　「ねぇ瀬名さん、裁縫ばっかりやって無いで、泉くんのサイン頂戴よ」

　「じ、自分で頼んだら良いじゃん…」

　泉くんのファンの子だろう

　どうして私が、頼まないといけないのか分からない

　「頼め無いから言ってんじゃん」

　初めの笑顔と違い、凶器染みた顔に変わっていた

　小学生の時からそうだった

　私は『瀬名泉の妹』だから、妬まれ、いじめられる

　仕方の無い事かも知れない

　でも私は、それが耐えられなかった

　「アイツ、ちょっと顔良いからって調子乗ってるよね」とか

　「モデルやってみるからって何」とか

　「泉くんの妹だからって何様なんだ」とか

　悪口は日常茶飯事

　そんな時出会った

　アイドルと言う存在

　テレビで、『今、人気のあるアイドル』として放送されていた

　泉くんや真くんとは違う、お人形みたいに感情を殺して生きるんじゃ無い

　自由に好きな用に、キラキラ光るアイドル達

　私は、そんなアイドルに憧れた

　私も『瀬名泉の妹』としてでは無く、『瀬名A』として、自由に好きな用に生きたいって思った