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太「はあ?何してるのA。」
そんな太宰の声が響く。
『あはは、なんか捕まった。』
中「笑ってる場合か!」
銃を向けられている中原が立ち上がる。
中「お互い時間の節約しようぜ。あんたが俺に一発撃つ。
そしたら俺が反撃にあんたを隣町までぶっ飛ばす。
ついでに残った襲撃者も全員ぶっ飛ばす。それで襲撃はお開きだ。どうだ?」
何だと?という男の声。
中原に銃の照準が合わせられる。
太宰はこの状況にああ、もう…と顔を押さえて頭を振る。
太「騙して情報を引き出せばいいのに……」
『なぁ、そろそろこの状況飽きた。おじさん、離してよ。』
中「どうした?子供は撃てねえか。」
それぞれが言いたいことをいい、はっきり言ってこの場は今カオスだ。
そんな中、中原はひとり銃が掴める程まで近づき銃口を見上げる。
『中原君も自i殺嗜癖だったの?』
僕は中原にそう問うが、中原はそれに答えず続けて男に話しかける。
中「だがこの世界に生きるなら、敵を見た目で判断しちゃいけねえ事くらい知ってんだろ。装備からひて、あんたら《GSS》の戦術班だろ?」
《GSS》…確かゲルハルト・セキユリテヰ・サアビスだったか、マフィアと対立する半非業組織のひとつだったはず。
元々は海外資本の真っ当な民間警備会社だった彼らだが、本国からの支援が打ち切られたため、非合法化した。
今は安全の保証だけでなく、危険の創造にも加担しているんだったか……
つい最近調べたその情報を頭の中から引っ張り出す。
『嗚呼、そうだ。君らポートマフィアの荷を何度か沈めた海賊達だろう?』
森さんが言っていたよ、と僕を抱え、中原に銃口を向けている彼に話しかける。
『訓練教官が軍人なんだってね。お陰で構成員の戦闘能力が高くて中々潰せないと森さんが嘆いていたよ。』
くすくすとあの時の森さんを思い出して笑う。
中原はそんな僕にお構い無しに男に撃てよと更に近づき、銃口をおでこに当てる。
男「うるさい!お前は黙ってろ。…って何、だ……銃が、重い……!」
あーあと思った時にはもう遅く、中原の異能で銃の重さが変わった。
男は動揺により、僕を抱えた手をゆるめる。
僕はその隙に男から離れ、太宰の元へと行く。
『ただいまー』
太「はあ、何やってるの、本当に。」
太宰は馬鹿なの?と言わんばかりの視線で僕を見るが、当の僕はどこ吹く風というように知らん顔をした。
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かないろろ(プロフ) - 高評価押しました!味の保証はしません()明日香ちゃん推しになりそう… (5月2日 0時) (レス) @page11 id: 838d77be55 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - AKuRuSuさん» 高評価ありがとうございます(笑)この高評価、ばかうまいです! (2021年6月12日 20時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
AKuRuSu(プロフ) - 高評価です!美味しくいただいてくださいね。 (2021年6月11日 21時) (レス) id: ce85f22cc6 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃねこ(プロフ) - よかったです! (2021年4月4日 0時) (レス) id: 7a16543b0a (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - ちゃちゃねこさん» ありがとうございます!めちゃくちゃ美味いです。 (2021年4月3日 21時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗夜 | 作成日時:2021年2月6日 23時