046 ページ47
中「つまりこういう事だろ?めんどくせえ聞き込みから、口封じに来た犯人シメて口割らせる作戦に変更って事だろ?」
太「はあ……?」
中「最高じゃねえか。行くぞオラ早く来い!」
中原はそれだけ言い終わると僕と太宰を置いて走っていく。
太「……子供だ……」
『…まぁ、中原君は15歳だからね…』
フォローになるのか分からないフォローを入れて、僕は中原を見失う訳には行かないので少し面倒だが走って追う。
『なんでこんな面倒くさいことを……』
ぶつぶつと文句をいいながら監視対象である中原を後ろから追いかける。
中原との距離は……10米程か、差ほど距離が空いてなくて良かった。
そんな事を思いながら黒煙のたつ、あの人の屋敷の方向を眺めた。
『うわ……立派なお屋敷が……』
着いた先は半分吹き飛んだ立派だった屋敷があった。
随分とまぁ、風通しの良さそうなお家ですねと言いたくなるような様だ。
手入れの行き届いた西洋風の屋敷は、敵襲により無残なものとなっていた。
幸いにもこの屋敷は住宅街から離れた場所にあった為に、一般人の怪我人や野次馬等はいなかった。
まぁ、代わりに5、6人武装した人間はいるようだが。
因みに僕は今その武装した奴らの脇に抱えられている。
理由は……僕に体力が無かったからと言うべきか…
中原を走って追いかけて5分にも満たない頃、僕は人工林の中で体力が切れ、屍と化していた。
それをこの人らに見つかり、何故か抱えられている始末。
『あのー、何故僕は抱えられているのでしょうか…』
先程から体力は回復し、ぶらぶらと両手足を動かしていると、僕を抱えている人が銃を向けてくる。
男「貴方撃っても死ななかっただろうが!?だから仕方無しに運んでんだよ!!」
『成程。いつ殺られたのかは酸欠だったため、覚えてないのですが服が血に染まっている理由が分かりました!』
ぽんっと手を叩いて成程、成程と呟く。
男は呆れ、溜息を吐く。
否、僕の方が溜息を吐きたいのだけれど。
監視対象は見失うし、太宰ともはぐれた。
おまけに敵に捕まってしまった。
『なんともまぁ、面倒くさい。』
ふぁーという呑気な欠伸がひとつ、黒煙のたつ屋敷に響いた。
482人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かないろろ(プロフ) - 高評価押しました!味の保証はしません()明日香ちゃん推しになりそう… (5月2日 0時) (レス) @page11 id: 838d77be55 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - AKuRuSuさん» 高評価ありがとうございます(笑)この高評価、ばかうまいです! (2021年6月12日 20時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
AKuRuSu(プロフ) - 高評価です!美味しくいただいてくださいね。 (2021年6月11日 21時) (レス) id: ce85f22cc6 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃねこ(プロフ) - よかったです! (2021年4月4日 0時) (レス) id: 7a16543b0a (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - ちゃちゃねこさん» ありがとうございます!めちゃくちゃ美味いです。 (2021年4月3日 21時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:麗夜 | 作成日時:2021年2月6日 23時