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太「一週間前、僕達が経験したのと同じ爆発が起きていた。場所も同じ、擂鉢街でだ。」
その爆発で先代は目撃されておらず、気づくのが遅れたと太宰は言う。
そしておそらく、と続けた太宰はこの事件とその爆発は同じものが原因だ、と話す。
太「その爆発の生存者に話を訊きにいく。」
中「生存者……ってことは、死人がでたのか」
太「ああ。マフィアの一団だ。生き残った人は異能者でね。君も既に会っている人物だよ。」
そんな太宰の言葉に僕はこの先に住んでいる一人の人物を頭に思い浮かべていた。
太宰がその人の家がある路地の先を、指さした瞬間その方向から轟音が鳴り響いた。
中「はあ!?」
『え、太宰って異能無効化以外に異能力あったの?その指で僕の方を指さないでね。』
なんて冗談を言うが、驚きの声を上げた中原と僕の視線は太宰ではなく黒い煙が上がっている方向に向いている。
太「……あー。今のは爆発の音だね。…Aの言う異能力なら良かったね。」
短機関銃の音が微かに鳴り響く音が聞こえる。
太宰は面倒そうな顔でその方向に目をやる。
中「おいおい。あそこに話を聞きに行くんじゃねえのかよ?」
太「犯人に先を越されたかなあ」
なんて呑気なことを言う太宰。
中「おっとっと、そりゃマジかよ。ヤベエなそりゃ、大事だ。」
そんな風に言う中原の表情はここからじゃ見えない。だから僕は少しばかり歩くペースを変えて、さりげなく中原を追い抜く。
追い抜いた中原をチラッと見れば、中原は先程とは表情が変わり、期待に満ちた表情をしていた。
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かないろろ(プロフ) - 高評価押しました!味の保証はしません()明日香ちゃん推しになりそう… (5月2日 0時) (レス) @page11 id: 838d77be55 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - AKuRuSuさん» 高評価ありがとうございます(笑)この高評価、ばかうまいです! (2021年6月12日 20時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
AKuRuSu(プロフ) - 高評価です!美味しくいただいてくださいね。 (2021年6月11日 21時) (レス) id: ce85f22cc6 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃねこ(プロフ) - よかったです! (2021年4月4日 0時) (レス) id: 7a16543b0a (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - ちゃちゃねこさん» ありがとうございます!めちゃくちゃ美味いです。 (2021年4月3日 21時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麗夜 | 作成日時:2021年2月6日 23時