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擂鉢街は、文字通り擂り鉢状に窪んだ地形にできた街だ。
かつてここで、巨大な爆発事故があった。
直径2粁の巨大な爆発は前住民も、土地権利関係もまとめて吹き飛ばした。
後には擂り鉢状の荒野だけが残った。
その荒野に、いつしか人々が集まり勝手に街を作り始めた。
表社会から弾き出された、あるいは最初から存在しないことにされた日陰の民達。
そんな灰色の人々が住む灰色の街。
それが擂鉢街。
そんな事前に読んでいた情報を頭の中で思い起こして、太宰と共に下り坂を降りる。
太宰は歩きながら自i殺について書いてある本を読んでいて、今は鍍金自i殺について読んでいるようだ。
太宰と僕と他に1人。
広津という壮年の男が合流し、今は3人で調査に当たっている。
ちらっと周りを見ればいくつかの視線を感じる。
どれも敵意とかではなく、興味にちかい、観察のような視線。
どれも遠巻きに見てくるので、視線が鬱陶しい。
僕はその現状にまた、溜息を吐く。
『…治、帰りたい。』
未だに繋がれている右手に視線を落とす。
太宰は僕に目を向けることも無く、駄目と言葉を発する。
結局聞き込みが終わるまで連れ回され、今はやっと帰路についた。
まぁ、そう言ってもマフィア本部に帰るための帰路であるが。
『(家に帰りたい。)』
広「その……太宰さん、守矢さん。あまり先に行きすぎませんよう。私が護衛しているとはいえ、この辺りは抗争地域。何が起こるか判りませぬ。」
広津の言葉に太宰が抗争？と聞き返す。
そんな太宰の言葉に広津は丁寧に返す。僕はそれを聞き流しながら全然違う点が引っ掛かっていた。
『(というかこの人護衛だったんだ…)』
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かないろろ(プロフ) - 高評価押しました！味の保証はしません()明日香ちゃん推しになりそう… (5月2日 0時) (
レス) @page11 id: 838d77be55 (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - AKuRuSuさん» 高評価ありがとうございます（笑）この高評価、ばかうまいです！ (2021年6月12日 20時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
AKuRuSu(プロフ) - 高評価です！美味しくいただいてくださいね。 (2021年6月11日 21時) (レス) id: ce85f22cc6 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃちゃねこ(プロフ) - よかったです！ (2021年4月4日 0時) (レス) id: 7a16543b0a (このIDを非表示/違反報告)
麗夜(プロフ) - ちゃちゃねこさん» ありがとうございます！めちゃくちゃ美味いです。 (2021年4月3日 21時) (レス) id: da3d507f78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麗夜 | 作成日時：2021年2月6日 23時
