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からかいたい、にじゅうきゅう ページ30





「……絶対言えるよ。だって、誰が何と言おうと、国見くん自身が否定しようが、国見くんは良い人、だから、」



私はまとまらない言葉を必死に繋いで、言う。国見くんは「……理由になってない」と笑って、いつのまにか泣いていた私の涙を指ですくった。



「なんで有村さんが泣いてんの」


「……分かんない」



私は泣いたまま笑って国見くんからそっと体を離した。今更になって恥ずかしくなってきた、なんて絶対に言えないから。



「じゃ、戻ろっか」



赤くなった顔を隠すように、私は俯いて提案する。でも、国見くんはそれを許してはくれなくて。



「有村さん、」


「な、に……」



国見くんは私の名前を呼ぶと、両手で私の頬を包んで無理やり顔を上げさせた。



「その顔で戻るつもり?」


「!」


「顔赤、目元も腫れてるし。こんなんで戻ったら俺が何かしたいみたいじゃん」



国見くんはくす、と馬鹿にしたように笑って「ちょっと寝てこーよ、」と私の手を掴んで屋上から出て、そのまま階段の裏に回った。



「ここ、俺のお気に入り」



確かに廊下からも見えないし、陽当たりもよくてサボるってのんびりするのには打ってつけの場所かもしれない、けど。



「なーんで国見くんがこんな場所知ってるんですか」


「……細かいことは気にしなくて良いんじゃない?」


「もう。あんまりサボりすぎちゃだめなんだからね」


「それ有村さんが言えること?」



う"、と言葉に詰まった私は大人しく国見くんの隣に腰を下ろす。と、国見くんは流れるように私の手を握ると、あっという間に眠りについてしまった。


「ちょ、国見くん!?」


国見くんは起きる気配ゼロで、私は諦めて国見くんと手を繋いだまま目を閉じた。












「おやすみ、有村さん」









評価80↑、お気に入り300↑、共にとても嬉しいです。これからもゆる甘な2人を見守ってあげてください、、笑

はるだんご。

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はるだんご。(プロフ) - つゆもち。さん» めっちゃくちゃ返信遅れてごめんなさい〜!!ありがとうございますとっっても嬉しいです、、、( ; ; )!そろそろ新作を描こうと思っているのでよかったらご覧ください〜!! (2020年7月17日 22時) (レス) id: a47a472d9c (このIDを非表示/違反報告)
つゆもち。(プロフ) - おほほほほ、、、完結おめでとうございます!!!見てて本当にきゅんきゅんしてました、、新作も期待して待ってます!!お疲れ様でした! (2020年3月15日 16時) (レス) id: 61977e42f6 (このIDを非表示/違反報告)
はるだんご。(プロフ) - 黒崎零菜さん» コメントありがとうございます( ; ; )新作頑張りますのでぜひ遊びに来てください!!待ってます(笑) (2020年3月15日 12時) (レス) id: c5024ad826 (このIDを非表示/違反報告)
はるだんご。(プロフ) - るな@イヴちゃん?さん» るなるなありがとう〜!!たくさん応援してくれたおかげです笑またよろしくね( ; ; )! (2020年3月15日 12時) (レス) id: c5024ad826 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎零菜(プロフ) - ついに完結してしまうですね…寂しいです…新作楽しみにしています! (2020年3月15日 4時) (レス) id: 943180d6d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるだんご。 | 作成日時:2020年1月8日 20時

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