第五十一話_良い嫁 ページ7
炎天下の中を歩く、私とキド。
『…………キド?』
キド『…なんだ?』
『近くにコンビニが有るのに、どうして少し離れたスーパーに行く必要があるの?』
キド『……スーパーの方が安いのと、夕飯の買い出しも含めてだ。』
『そうか……。』
暑くて会話が続かない…太陽が肌を焼き付ける暑さ、地面から伝わってくる熱さ、空気の熱さ…
それらが全て組み合わさると凄い事になる。
今がまさにそれだ。
キドはいつものパーカーを着用しているから、直射日光は避けられているけれど、蒸し暑そうだ。
何故二人かと言うと、キド曰く男子陣営に買い出しを頼むと無駄な事にお金を使ってしまいそうで怖いのと、女子陣営で、マリーはこの炎天下の中戦力外で、モモは味覚がアレだから駄目
という理由かららしい。
『キド、今日の夕飯は何?』
キド『野菜炒めでも作るか…。』
駄目だ、いつものキドじゃない…。
そんな暑苦しい格好しないで涼しい格好すればいいじゃん!!
.
.
.
そうこうしているうちに、スーパーについた。
籠を一つずつ持ち、自動ドアをくぐり抜けると、そこには、私達が望んでいたような楽園が…
.
.
.
広がってる訳でもなかった。
単にスーパーが広いのか、クーラーが無くて扇風機なのか、客が多いから暑いのか…よくわからないけど、とりあえず思ったより涼しくなかった。
キドと、アイコンタクトを交わして別々の食品売り場に向かう。
私の担当は、今日食べる菓子類と飲み物だ。
お菓子売り場の棚から、適当に美味しそうなお菓子を選び籠に入れる。
ある程度選び終わって、その場を去ろうとすると、とある物が目についた。
それは、チョコチップクッキー…紛れも無い、カノの好物だった。
『仕方無いな……カノのために買ってやりますか。』
そう呟いて、チョコチップクッキーの袋を籠の中に入れると
.
.
.
キド『良い嫁だな、(人2)』
後ろからキドに声を掛けられた。
『えっ…えええええ!?キド…今の、見てた…?』
キド『ばっちり見たしばっちり聞いたw』
うわあああああ…最悪だ…
しかも嫁なんて言われるって事はバレてるじゃん…
でも、そう言われた事で、カノにとって良い彼女に近づけた気がして少し嬉しかった。
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更新遅くてすみません泣
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リオ - カノー (2017年8月21日 9時) (レス) id: 7081c42713 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ - あぁ!最後のとか感動!面白かったです!私もカノと付き合いたいよ〜! (2015年7月3日 21時) (レス) id: 36de60488c (このIDを非表示/違反報告)
はるるるる(プロフ) - せとせとさん» ありがとうございます!!!いやいや、寧ろ私の方が文才分けて欲しい位ですよ…(切実に) (2015年1月8日 17時) (レス) id: 0b08eeb2ce (このIDを非表示/違反報告)
せとせと(プロフ) - がんばっくださいね♪あと、文才を分けてもらえたらうれしいです!! (2015年1月8日 16時) (レス) id: d61fed5f78 (このIDを非表示/違反報告)
はるるるる(プロフ) - せとせとさん» ありがとうございます!!続編は今のところ検討中です|ω-`*)もし作ることになったらその時はまた宜しくお願いします! (2015年1月8日 16時) (レス) id: 0b08eeb2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるるるる | 作成日時:2014年9月14日 21時