第七十五話_不可 ページ33
何人かの足音が目の前で止まった。
…
警察だろうか??
だとしたらとてつもなくやばい…
けど、声をかけてこないのはおかしい…。
恐る恐る顔を上げると、真っ赤や金髪、メッシュ入りなどとにかく派手な髪色をした三人の男が私を見下ろしていた。
『…』
もともと顔が優れていないのに口元を緩ませて
いて見ているこちらが不愉快な気持ちになる
そしてついに金髪の男が口を開いた。
金髪『ねぇねぇー、君一人だよねぇ?』
何言ってんだよ…見りゃあわかるだろ…
『そうですよ?』
なんか、この先の展開は何か読める気がしてならない。
金髪『じゃあ俺達と遊んでかない?w』
…ほら、やっぱり。
こういった奴らにははっきり言わないとどんどん流されて…アッー…なんて展開になっちゃうって漫画で読んだことあるなぁ…
『あの。』
三人を威圧するような目つきで立ち上がる。
『私、そんな暇ないんです。
そーゆうことで、失礼します。』
金髪『……え?w』
赤髪『それはちょっとねーw』
私の返事に対して
顔を見合わせて笑う三人組…
あ”ぁ”っ頭にくる
『だから嫌です。』
そう言って、赤髪の男とメッシュの男の間を無理矢理くぐり抜け走り出す。
しかし、
『いっ……!!』
左腕が突然強い力で引っ張られた!!
後方を振り向くと、さっきまでずっと黙っていたメッシュの男が私の左腕を掴んでいた!!
金髪『じゃ、いこっか♪』
男の笑みを見て全身の鳥肌が立った
脳が危険信号を発している
頭ではわかっている。
それなのに身体に力が入らない
『離せ!!!!離せよ!!!!おい!!
!!!』
私の声なども聞こえていないように、談笑する男達
目に映るのは、暗闇の中にぼんやりと浮かぶピンクのライトに照らされた建物…
『嫌だぁっ!!!!やめろ!!!』
『離せっつってんだろ!!!!!!』
私の声は虚しく夜空と街の喧騒の中に消えていく
誰にも届かない
何もできないまま、どんどん建物に近付いて行く
.
.
.
『助けて………修哉っ……』
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リオ - カノー (2017年8月21日 9時) (レス) id: 7081c42713 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ - あぁ!最後のとか感動!面白かったです!私もカノと付き合いたいよ〜! (2015年7月3日 21時) (レス) id: 36de60488c (このIDを非表示/違反報告)
はるるるる(プロフ) - せとせとさん» ありがとうございます!!!いやいや、寧ろ私の方が文才分けて欲しい位ですよ…(切実に) (2015年1月8日 17時) (レス) id: 0b08eeb2ce (このIDを非表示/違反報告)
せとせと(プロフ) - がんばっくださいね♪あと、文才を分けてもらえたらうれしいです!! (2015年1月8日 16時) (レス) id: d61fed5f78 (このIDを非表示/違反報告)
はるるるる(プロフ) - せとせとさん» ありがとうございます!!続編は今のところ検討中です|ω-`*)もし作ることになったらその時はまた宜しくお願いします! (2015年1月8日 16時) (レス) id: 0b08eeb2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるるるる | 作成日時:2014年9月14日 21時