第七十三話_急展開※カノ目線 ページ31
キド『なんだ?さっきの音は。』
キドがさっきの音を聞きつけて、リビングルームに入ってきた。
『(人1)…いや、(人2)がさ、大事なネックレス失くしちゃったみたいで…今大慌てで出かけた。』
うっかり(人2)の事下の名前で呼んでしまったけど、キドは大して気にしていない様だった。
キド『そうか…そういやあいつ、今日そんなもの付けてたな。』
そんなもの…か。
(人1)のあの顔は忘れない。
真っ青になって、表情が固まっていた…。
『僕も一緒に探してくる。』
キド『わかった。遅くならないようにしろよ。』
携帯の電源をつけ、時間を確認すると既に九時半を回っていた。
…二人でグダグダしてる間に時間がこんなにも流れていたなんて。
(人1)に悪いことしたな…僕があそこまで言わなきゃ明日にでもゆっくり探す展開になったかもしれない。
外に出る前に、(人2)とのLINEのトーク画面を開く。
【(人1) 今どこにいる?】
そう書いて送信ボタンを押す。
が
すぐ近くで着信音が鳴った…
ああ、テーブルの上に(人1)の携帯が置いてある…
(人1)がやりそうな事だな…
とかほのぼのしてる場合じゃなくて!!!
もしも(人1)が迷子になったら…
変な男に連れ去られたら…
考えるだけ、言葉を思い浮かべるだけでも悪寒がする。
早く行かなきゃ…
『キド!すぐ戻るからね!』
キド『おお、わかった。』
僕はいつものブーツを身につけ、夜の街を駆け抜ける。
夏場なのに今夜は妙に冷える。
冷たい風が僕の髪を撫でた。
僕は、あることを思いついて携帯の電源を開いた。
LINEだと、走りながらはできないから通話ボタンに手をかける。
『もしもし、シンタロー君!?僕だけど!』
携帯の向こうのシンタロー君は怠そうな口調だ。
僕がエネちゃんをこっちによこして、と頼むとあっさり了承してくれた。
…(人1)…
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リオ - カノー (2017年8月21日 9時) (レス) id: 7081c42713 (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ - あぁ!最後のとか感動!面白かったです!私もカノと付き合いたいよ〜! (2015年7月3日 21時) (レス) id: 36de60488c (このIDを非表示/違反報告)
はるるるる(プロフ) - せとせとさん» ありがとうございます!!!いやいや、寧ろ私の方が文才分けて欲しい位ですよ…(切実に) (2015年1月8日 17時) (レス) id: 0b08eeb2ce (このIDを非表示/違反報告)
せとせと(プロフ) - がんばっくださいね♪あと、文才を分けてもらえたらうれしいです!! (2015年1月8日 16時) (レス) id: d61fed5f78 (このIDを非表示/違反報告)
はるるるる(プロフ) - せとせとさん» ありがとうございます!!続編は今のところ検討中です|ω-`*)もし作ることになったらその時はまた宜しくお願いします! (2015年1月8日 16時) (レス) id: 0b08eeb2ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるるるる | 作成日時:2014年9月14日 21時