【マギ】冷血政務官さんは目を合わせてくれません。【ジャーファル】

14:貴方■ ページ17

ジャーファルside







ｼﾞｬｰ「私を嘗めると、痛い目に逢いますよ？」



こんなまだまだ育っていない暗殺者なんてひと捻りで捕まえられる。



何故だかイライラしてきますね…


別に狙われているのは私ではないですし、イラつく要素などどこにもないはずなのに。




さっさと捕まえますか。




眷属器で足を封じれば落ち着きますかね？



『あっ！！』



ドサ＿＿＿




ｼﾞｬｰ「二度と近づけない様にします……か？」((ﾆｺｫ







前にもこんなことがあったな。


昔、どこかの領主の暗殺へ行ったとき……








＿＿＿閉じ込められていたオッドアイの女の子を助けた。









貴方がそうなのですか？Aさん。





でも、


そうだとしたら私はどうする？



助けたのは私だと告げる？



今更？

あれだけの仕打ちをしておいて？

何のために？



きっと彼女は覚えてなんていない。


それならいっそ黙っておこう。





『なんで！？解けないっ！！』



ｼﾞｬｰ「今から貴方をシンのところまで連れて行きます。大人しくしないと、どうなるかわかりませんよ…？」


『ひっ！？』




きっと今私の目は【暗殺者の目】なのであろう。


貴方は何も言えず震えている。




ｼﾞｬｰ「Aさんも付いてきてください。今回のこと、ちゃんと話してもらいますよ」


貴「は…はい」




いつも通りの堂々とした貴方はいない。


皆さんに笑顔をふりまく貴方はいない。


皆さんの役に立とうと頑張る貴方はいない。









―――今いるのは怯える貴方。

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