【SUPER LOVERS】俺は独りでいい

episode.19 ページ20

〜貴方side〜
雨がポツリポツリと降り出し、レンと犬達は一旦家へと帰って行った。







俺もそろそろ帰ろうと思ったやさき、黒い雲が森を包み、雨は強く音をたてて降り出した。









「今帰ったら濡れるな・・・」








木にもたれながら、レンと晴がさっきまで遊んでいた川を見る。








すると俺の目にある物がとまった。









あれって、晴がレンの為に用意した弁当？









水かさが増した川。









そのせいで弁当が入ったカバンは、後少しで川に流されそうになっている。









俺は木から降り、弁当が置いてある所へと近づき、手に取ろうとした瞬間、、








「あ・・・」








増水した川の水が俺から弁当を奪うように、弁当はどんどん川に流されていく。








「クソッ！」







俺は考えるよりも先に、川に入り、流れていく弁当を追って泳ぎだした。









流れが速いため、上手く自分の思っている方向に体が進んでくれない。








それでも俺は、ひたすら弁当を追いかけ泳ぎ続けた。

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