蒼い陽 Aoi_Haru (ページ8)

今日:1 hit、昨日:7 hit、合計:531,505 hit

再会 5 ページ8

――――――――――――――――

カメラマン「お、似合うねー。ジャニーズ入れるんじゃない？」

お世辞も良いところなカメラマンさんの声に一斉に全員が此方を振り返った

結局、訳が分からないまま制服を半ば強制的に着させられました。勿論女のメイクさんに

そして少し化粧まで施され、まるで芸能人のような感じだった

喜多川「YOUはもうジャニーズだからね？」

というか、もうなっているみたいです

「違います」

本人は未だに反抗してますけど

柊真「あ、俺らの自己紹介忘れてたな」

今更気付いたらしい金内君は、ぼーっとしながら椅子に座っている向井君を呼び寄せた

柊真「俺が「金内柊真君ですよね？」

柊真「あ、知ってた？」

少し目を丸くさせて、驚いた表情をしている

「お姉ちゃんがファンで…」

しかも金内君担だった

柊真「そうなんや！それは嬉しいわ～」

康二「じゃあ、俺も知ってる？」

自分を指差して聴いてきた

「向井康二君ですよね？」

康二「万能調味料！塩麹よりも向井康二でぇぇぇすっ！」

…出た、向井君の鉄板ネタ

お姉ちゃんが居たら、発狂してるんやろうけど、

「……あ、どうも」

私はそんな反応出来ません

康二「君はツッコミ担当やな」

もうスルーされていることに慣れているのか、品定めを始めていた

スタッフ「じゃあ、撮影再開するよー」

大人の会議は終了したらしく、カメラマンさんが再びカメラを構えた

―ﾊﾟｼｬﾘ、ﾊﾟｼｬﾘ―

一定のリズムで鳴るシャッター音と、

「Aちゃん堅苦しいよー？」

私の緊張を緩和させようとするカメラマンさんの声のみの此処は、より私を堅くさせる

というか、まず立ち位置がおかしいのではないだろうか

何故、私はかねこじに挟まれているのだろう？

場違いにも程がある

当の２人はというと、慣れた感じで笑顔を作っている

カメラマン「じゃ、次は適当に３人で動いてー」

これは所謂、フリー撮影なのか

初対面の２人とどうすれば良いか分からず、オロオロしていると、

柊真「ちょっ、康二先生役やってや」

何かを思いついたのか、金内君は向井君を教卓前に立たせて私と金内君が椅子に座るよう指示した

何が始まるのかさっぱり分からないまま、とりあえず前から二番目の席に座った