蒼い陽 Aoi_Haru (ページ7)

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再会 4 ページ7

「ちょっと、撮影中に入ってきたらダメだよ！」

編集者らしき人に存在を気付かれた途端、カメラマンも手を止めて金内君も向井君も此方を見た

……ヤバい、見られてる

ドクドクと胸の振動数が荒くなる

?「YOU、昨日の子じゃん」

……聞いたことのある声

その答えは正解で。

喜多川「本当に女の子だったんだね」

昨日聞いたばっかりの声が、私の制服姿を驚愕しながら見ていた

康二「ジャニーさんの知り合いなん？」

初めて聞いた向井君の生の声

いっつもTVかマイク越しだったから、とても新鮮である

喜多川「そうなんだよ。この子、関西Jrだから宜しくね」

背中をポンと叩かれて、２人に紹介された私

…………って。。

「いやいや、入るとか言ってないですやん」

康二「ちょっと待ってや！女の子入れるん？」

と、私と同様に混乱を見せる向井君

しかし金内君だけは、此方を真剣に見つめて何かを考えていた

喜多川「制服１つ余ってるよね？」

スタッフ「あ、車に置いてありますけど…」

喜多川「それこの子に着せて」

ちょいちょいジャニーさん

勝手に話が進んでいるじゃありませんか

スタイリストらしき人も、困惑しながら出て行ったし

マネージャー「ちょっと、女をジャニーズに入らせるなんてダメですよ！

只でさえWESTがデビューして、これからっていうのに、またファンの数減らす気ですか!?」

激怒するこの人は、マネージャーっぽい

ジャニーズ事務所側の人間であることは確かだろう

柊真「名前は？」

「Aです…」

いきなり金内君から質問される

柊真「Aちゃん？今何年？」

「高２です」

柊真「俺の一個下かー」

全然見えへんわ～、と１人だけ普通な感じで喋りかけてくる

それにも驚きが隠せない

何故、こんな混乱状態な中で金内君は平然としているのか

柊真「………紫耀が入ってきた時と同じオーラがする…」

「え？」

柊真「いや、何にも」

この言葉が何を意味するのか

金内君の中で何が起こっていたのか

それを知るのはもう少し先のことやった＿＿＿＿＿

それを知るのは少し先の話だった