やっぱり君が好き

story 72 ページ22

ar side



山田……涼…介



誰だろう……？



俺の知ってる人だったりするのだろうか



少しその場で考えてみてもやっぱりわからなかった



だけど中から聞こえてきた話に耳を疑った。







……ぇ……、





恋人……？




俺とこの病室の人が……？




いや、きっと別の人だろう、だって名前から見てこの人は男の人なわけだし……



そんなわけない



そう言い聞かせて自分の部屋に戻る




…………




だけど一人きりの病室



することがないのでいやでも考えてしまう。



だけど、もし俺が山田ってやつと知り合いだったとして



どうしてみんなは話してくれないのだろうか



俺がショックを受けるから……？






あぁもう、わっかんねぇ





｢山田涼介って誰なんだよ…、｣








"大ちゃん"







｢ぇ、｣



ｽﾞｷｯ



｢ぃっ……て、｣



なんだ、これ……頭が痛い



まるでこれ以上考えるなとでも言っているかのように



だけど、もしかしたら



記憶を思い出せるかもしれない



そんな少しの期待を抱いて



俺は隣の病室に行くことにした。

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