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87、少女の弱点 ページ40

「君には特別にコレをあげよう!」




突然の発言にAは首を傾げる。
彼がポケットから取り出したのは…




「…紙?」




乱歩が掲げたソレをまじまじと見つめる。
違う、ただの紙じゃない。
これは…




「地図だよ!地、図!まさか君…初めて見たなんて言わないよね」




「も、勿論知ってますよ!?」




Aが驚いているのはそこじゃない。
なぜ…何故知っているんだ…




『私が…とんでもない___』




「君、とんでもない方向音痴でしょ」




「ああああ!ッ言わないで!」




何故それを知っている、そして大声で言いふらすな名探偵!
焦りから咄嗟に乱歩の口を塞ぐ。
が、すぐにその手を払われてしまった。




「何なのさいきなり。僕に分からないことはないよ、君は方向音痴だ!とてつもなく!」




「わざわざ言い直さないでください!」




びしっと指を差されて宣言されたAは頭を抱えて蹲る。




「皆に聞かれるなんて恥ずかしい…私の弱点なんて知られたくないのに…!」




「はぁ…だからこそ親切にも地図を用意してあげたんじゃないか」




「うぅ…まぁそれは有り難いですけど。皆の前で言いふらさないでくださいよ…」




下を向いて不貞腐れるAが面白かったのか、乱歩はカラカラと笑う。




「さぁ行った行った、僕のお菓子買ってくるんでしょ!」




乱歩に背中を押されて扉の前までくる。
複雑な気持ちで貰った地図をポケットに入れて、扉を開けた。




「Aちゃんって方向音痴だったんだ!?」




「すごく意外だ…」




そんな社員の声を背中に浴びながら、Aは顔を赤くして探偵社を後にするのだった。

88、方向音痴も悪くない→←86、好きなお菓子は?



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 国木田独歩   
作品ジャンル:アニメ
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ぺぽん(プロフ) - めろ。さん» コメントありがとうございます、そう言っていただけて飛び上がるほど嬉しいです!これからも楽しく読んでいただけるように頑張りますね🙌 (2023年1月15日 5時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
めろ。(プロフ) - 国木田くんの夢小説あまり見かけないのでこの作品に出会えて嬉しいです!!この作品大好きなのでこれからも更新頑張ってください!応援してます!!!! (2023年1月14日 23時) (レス) id: 8e324f8e54 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺぽん | 作成日時:2022年12月18日 22時

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