検索窓
今日:46 hit、昨日:10 hit、合計:59,518 hit

83、治療完了 ページ36

「…あっ」




色っぽい声と共に治療が終わり、医務室の扉が開かれる。
中から満足げな与謝野が出てきた。




「ふぅ…妾好みの良い悲鳴だったねぇ」




その額にはきらきらと汗が滲んでいる。




「ああ…Aちゃんの悲鳴気に入っちゃったよ…」




敦が憐れんだ。




「今度録音しようかな」




「与謝野先生それは…」




「ついでに動画もまわして」




「もっと駄目ぇぇぇ!」




谷崎が叫んだ。
その時、ゆっくりと医務室の扉が開く。




「…あれが地獄か…」




艶々した体にげっそりとした表情のAが医務室から出てきた。
チャームポイントの金髪はボサボサになり、エメラルドの瞳からは光が消えていた。




「これでも優しくした方さ。初めてだからね」




副音声で「次からは容赦しないよ」と聞こえた気がして、Aはぶるりと体を震わせる。




「ただのかすり傷だったのに…」




「分かる…その気持ち凄く分かるよ…」




「…嫌なことされると暴言吐いちゃうことが分かった…」




「しっかり馬鹿医者って叫んでたね」




谷崎は何故か泣きながらAの背中をさすっていた。
感情移入のし過ぎである。
この日から二人の距離は、ぐっと縮まったらしい。

84、幼女と男の会話→←82、太宰の疑問と絶叫



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (67 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
179人がお気に入り
設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 国木田独歩   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぺぽん(プロフ) - めろ。さん» コメントありがとうございます、そう言っていただけて飛び上がるほど嬉しいです!これからも楽しく読んでいただけるように頑張りますね🙌 (2023年1月15日 5時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
めろ。(プロフ) - 国木田くんの夢小説あまり見かけないのでこの作品に出会えて嬉しいです!!この作品大好きなのでこれからも更新頑張ってください!応援してます!!!! (2023年1月14日 23時) (レス) id: 8e324f8e54 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぺぽん | 作成日時:2022年12月18日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。