66、決意 ページ19
その時、ポンと誰かに手を置かれた。
白くて細い腕に、セーラー服の袖が見える。
「ナオミ…」
「話は聞いていましたわ。
大丈夫、勇気を出してください!
国木田さんは貴女のこと、助けに来てくれたでしょう?」
ナオミはふわりと笑う。
『そうだ…そうだよね。お兄ちゃんは、ちゃんとあの時助けに来てくれた。
正直不安しかない。不安すぎる…けど』
理由も聞かずにこのまま避けられるのは嫌だ、そう思った。
顔を上げたAの瞳には決意が宿っている。
「ありがとうナオミ。私、お兄ちゃんのこと探してくる」
「はい。いってらっしゃい」
Aの後ろ姿を見送ってから、太宰が口を開いた。
「やるじゃないかナオミちゃん」
「ふふ、兄妹のことについて私以上にアドバイスを出来る人はいませんもの」
言いながら、ナオミは谷崎にちょっかいをかけに行く。
一方ストッパーとなる人物が不在となった太宰は、入水をしにウキウキで探偵社を出ていくのだった______
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ぺぽん(プロフ) - めろ。さん» コメントありがとうございます、そう言っていただけて飛び上がるほど嬉しいです!これからも楽しく読んでいただけるように頑張りますね🙌 (2023年1月15日 5時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
めろ。(プロフ) - 国木田くんの夢小説あまり見かけないのでこの作品に出会えて嬉しいです!!この作品大好きなのでこれからも更新頑張ってください!応援してます!!!! (2023年1月14日 23時) (レス) id: 8e324f8e54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺぽん | 作成日時:2022年12月18日 22時