第59話 ちょっとした下心 ページ14
迅side
空中を見たまま何も言おうとしない林檎。
今日の晩御飯でも考えてるんだろうか…。
迅「晩御飯決まってないなら玉狛に来なよ。今日はレイジさん特性肉肉肉野菜炒めだよ」
「肉多くない？おいしそうだけど」
迅「よくあることだよ」
「うーむ。どうしようか…お腹も大分楽になったし晩御飯をいただきに行こうかな…」
もう、ずっと玉狛に居ればいいのに…。
そうだ、林檎も玉狛に住み込みになればいいじゃん。
迅「ねぇ」
「な、なに？」
林檎の手を引いてこっちを向かせる。
おれは結構ガンガン行く系だよ？
案の定、少し戸惑う林檎。
そんな顔も愛おしいと思ってしまうのはとことん林檎に惚れている証拠だと思う。
迅「林檎も玉狛に住み込めばいいよ」
「え、いや、でも悪いしなぁ」
家事を全く出来ないことを気にしてるのだろうか…。
目線がおれから左にずれる。
「そ、そろそろ手――」
迅「それなら大丈夫だよ。小南も栞も林檎のこと気に入ってるし、レイジさんも食生活気にしてたから」
「い、いやぁ。でも…」
迅「三食付きで訓練も好きな時にできる物件なんてなかなかないよ？」
「……わ、かった。だから手を…」
迅「あ、ごめん。じゃあいこっか」
「はーい」
手を離して歩き出す。
ただ、先ほどと違うのは目的地が玉狛支部だということ。
おれは少しウキウキしながら支部へと向かう。
そんなおれを見て林檎は少し不思議そうにした後、ふとほほ笑んだって…！
迅「今の顔もう一回！」
くそ、読み逃してたか…！！
「いや、今の顔って言われても…。はずいし」
迅「いいじゃん。減るもんじゃないしさ」
「私の心のHPが確実に減る」
迅「ケチ」
「はいはい」
今度出水に頼んどくか…。
悔しいけど、今のところアイツが一番林檎の笑った顔が見れる未来に近いしなぁ。
あとでランク戦してギタギタにしてやろうか。
「迅、着いたよ」
迅「え、うん」
「さっさと入ろう。寒い」
二人で一緒にただいまー、というと栞が出てきて林檎に抱き付いていた。
うらやまs…いやいやいや。
それはさすがにまずいよな…？
迅「さっさと晩御飯にしよ」
「お腹ペコペコだよ。昼ごはん食べてないし」
レ「三食ちゃんと食べろ」
「食欲がわかなくて」
これから、林檎のもっといい未来になるように努力しなくちゃなぁ。
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syun - 面白かったです！迅さんともっと絡んでほしい！続き待ってます (2016年7月28日 19時) (
レス) id: 8186d38d99 (このIDを非表示/違反報告)
せきらいん - ぅゎ林檎さん容赦なぃ 面白かったです、更新頑張ってください。 (2016年6月3日 3時) (レス) id: 117e6ef6eb (このIDを非表示/違反報告)
レオ(プロフ) - やばい！続きがきになる！！更新頑張ってください！！ (2016年2月23日 22時) (レス) id: 216997d988 (このIDを非表示/違反報告)
璃莠(プロフ) - 音階さん» 了解しました！この作品がもっと有名になるように陰ながら応援しますｲｬｯﾊｱｧｧｧ(｀･ω･´) (2015年10月29日 0時) (レス) id: 267a029a19 (このIDを非表示/違反報告)
音階(プロフ) - 璃莠さん» 応援ありがとうございます！自分でも確認してるつもりなのですがやはりミスが出てしまうので、見つけたらご報告お願いします (2015年10月28日 23時) (レス) id: 5810283552 (このIDを非表示/違反報告)
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