拝啓神様…ちょっとチートすぎやしませんか？【ワールドトリガー】２

第58話　帰り道 ページ13

木虎に言われた通り救護室で薬をもらって休む。


お腹の痛みはだいぶ良くなった。

それより、前はこんなに痛くなかったはずなのになんでだろ…。

前より痛むようになった理由のほうが気になる。


まぁ、いいや。


少しゆっくりと寝よう。




ワイワイガヤガヤ


ナニコレデジャヴ？


「騒がしい…」

迅「あ、起きた？もう結構遅い時間だからみんな見舞いに来たんだって」

「見舞いって…そんな怪我したわけでもないのに…」


大げさすぎでしょ。


出「いや、ほら朝から一緒に居たのに気づけずにいろんなところ連れまわしちまっただろ？」

米「なんか悪いなーって思って、コレ」


二人が出してきたのはメロン。

うん、メロンだね。時季外れすぎやしない？


「ありがたくいただいておくよ」


玉狛のみんなで食べよう。


さて、家帰って…何しよっかなぁ。

面白いテレビやってたっけ？


立ち上がってみると痛みはずいぶんよくなった。

薬のおかげだね。


迅「遅くなったし送るよ」

「あー、助かる」


万が一不審者なんぞに出会ったときに対処できる自信がない、今は。


米「じゃーな〜！」

出「また明日！」

「明日〜」


手を振って二人を見送る。

荷物を準備して迅の隣へと小走りで向う。


「ごめん、待たせた？」

迅「準備してただけだろ？そんな気にすることじゃないって」

「じゃあいこっか」


ボーダー本部を出て、家へ帰る道をたどる。

最初は自宅の位置もわからなくて住所覚えてアプリで探してたっけ。

でも、すっかり今では覚えている。

家から学校までの道のり、ボーダー本部への道のり、玉狛への道のり。

そう考えると、ずいぶんここに来てから時間がたったなぁ、なんて思ってしまうわけで。


(すこし、寂しいかな…)

迅「……そういえば林檎は玉狛に住み込まないの？」

「迅は住み込んでるんだっけ？」

迅「うん。その方がいろいろと便利なんだよね」


玉狛…かぁ。

ほとんど晩御飯はあそこで食べてるからなぁ。

そういえば、今日の晩御飯どうしよう。

何かあったっけ？

第59話　ちょっとした下心→←第57話　大きな子供はお断り

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す