ピエロの死神 【おそ松さん】

35番 ページ44

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『諦めって、なに、それ…?』




ごめん。






もう電話してこないで









そんな言葉、すぐに言えるはずなのに





なんで出てこないの…?







『とにかく、絶対に助けるから!!!!もう我慢なんてさせないんだから!!!!!』







ごめん

ごめんなさい



こんな私をどうか、許して…








「兄さん達に私の居場所なんて分かるの?無理でしょ。」

『できるって…!』

「そもそも!!」









兄さんの声を遮るように
声を被せた。









「私我慢なんてしてないんだけど。勘違いしないで。
これは私がやりたいからやってるのよ。変な想像膨らませないでくれる?」




『おいA!!!そんな言い方無いだろ!!!!こっちは心配してんだ!』







もう、声出さないでよ









涙が




でてきちゃうよ…!!!!









「知らないよ、そんなの。勝手に心配してんでしょ?
私のせいにしないでよ」


『やめろよ!!!!折角仲直りしたのに…!』



「私は別にそんなつもり無いから。」









こういう事しか

こんな事しかいえないし、できないから









せめて、

せめて
兄さん達を助ける事くらいはさせてよ









『そ、んなこと、ないよな…?そんな、こと…』

「うるさい!!!!もう、もう、いいから。邪魔しないでよ…」









こんな事でしか
あなた達を引き離すことが出来ない








私の無力さを









どうか、許して。

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