一目惚れ ページ10
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朝、だろう。
カーテンの隙間から
太陽の光が煌々と私を照らしている
寒い…
もぞもぞと布団の中で蹲る。
でも、朝食を作らなきゃならない。
御幸くん(お客さん?)が居るし、作らないわけにも…
『あぁ”…』
背伸びをして、
カーテンを勢いよく開ける。
昨夜雪が降ってたんだろう
外は白く染まって輝いていた
髪の毛を束ね、
前髪を上げて眼鏡をする。
冷たい水で顔を洗って、
手を洗って…
リビングにそーっと入ると
まだすやすやと眠っている御幸くんの姿があった。
起こすまいと、
静かに作業を始めた。
ボウルに卵2つと
砂糖を少し入れ、
牛乳を多めに入れて
最後にパン2つを漬けた途端
砂糖の甘い香りが漂う。
『いい香り…』
漬けている間に
油を垂らし、フライパンを熱す。
油から煙がほんのり出てくると、
黄色っぽくなったパンをのせた
じゅわぁぁ…
といい音がし、食欲をそそる。
両面焦げ目がついたら、
お皿にのせて
予め洗っておいたレタスをちぎってのせる
我ながら上手くできた…!!
「あれ…いいにおい」
『おはよ。ご飯できてるよ〜』
「ん、おはよ。お…すげぇ美味そう…」
『きっと美味しいよ』
コップにコーヒーを入れ、
テーブルに持っていくと
御幸くんがありがとうと笑った。
朝からとんだ幸せです。
『「いただきます」』
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作者名:とーりお x他3人 | 作成日時:2016年9月16日 20時