一目惚れ ページ29
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高校の時の記憶。
私は全部、しっかり、覚えてる。
誰がどんな時になんて言ったのか
ちゃんと覚えてる
忘れたくなかったから。
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『鳴、ちょっとは言う事聞きなよ』
「はぁ!?なんで、エースの、俺が、言う事聞かなきゃなんないわけ?」
『あのさ、雅さん困ってるんだよ?』
「しらないね!そんなの。俺は投げたいように投げるの」
くっそ馬鹿なくせに、
どんな時も我が儘で、
でも失敗した時は全力で悔しんで。
その時学んだと思えば
また同じ過ちを繰り返す。
頭の悪い野球馬鹿が、
私の母校の野球部エースだった
そんな馬鹿がちょっといやになった時
監督に頼まれごとをされたのだ。
青道高校野球部の誰かが
母校に来た時、忘れ物をしたらしく
偵察を兼ねて届けて欲しいと言われた。
勿論、すぐにOKをだした
1度近くで見てみたかったし、
母校を抜け出したかったのもあったから
その時に、私は御幸くんと仲良くなった。
元々鳴の仲のいい友達だと聞いてたし
何度か顔を合わせた事があったから
高校生の時の御幸くんは、
高校生のわりには大人っぽくて
私の学校には居ないタイプの人だった。
そんな時に、「俺、高嶺の事結構好きだよ」
なんて言葉をくれちゃって
私は御幸くんの事を大好きになってた
勿論、今みたいに、期待なんてしちゃったし。
今も昔も、
御幸くんは変わらず
期待しちゃう言葉をくれた。
_________出会ったのも、運命だとか、思っちゃう
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作者名:とーりお x他3人 | 作成日時:2016年9月16日 20時