一目惚れ ページ25
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冷え切った身体を暖めて、
もこもこ部屋着に着替えると
いい香りがこっちまでしてきた。
『いいにおーい』
「丁度出来たとこ。ドライヤーしてから食べるぞ」
『えぇー。良いよ、ドライヤーなんて』
「風邪引いて困るのはどっちですか〜??」
『…くっそうざ。』
「くっそ口悪い。」
ちょっと拗ねながらも
全力の超高速で髪の毛を乾かし
ちょっぱやでリビングに行った。
「はや」
『だろ。褒め称えても良いのだぞ』
「さ、いただきまーす」
『おい。無視るな』
『まぁいいや。いっただっきまぁす!!!』
今日はクリームシチューで、
真っ白なご飯に、真っ白なシチュー。
綺麗なオレンジのにんじんや
薄い黄色のじゃがいも、
こんがり焼けてプリっとしたお肉。
色んな食材が純白から頭を出してる。
口に入れると、
『〜〜っ、うんまぁ…』
「そんなか?適当に作ったんだけど」
『これで適当とは…おぬしも悪よのぅ』
「あーざーっす」
『ノリにのろうよ、そこは』
「冷めるぞ」
はっと我に返り、
どんどん口の中に入れては
うんまぁ…
の一言。
すっごく美味しくて、
すっごく楽しくて、
暖かかった。
________2人のくせに賑やか
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作者名:とーりお x他3人 | 作成日時:2016年9月16日 20時