恋した相手は、魔法使いの君でした。【名前変換オリジナル】

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「______ね。」






聞こえねぇ…






俺はドアに耳をつけ、


小さい音でも聞き取れるようにした。







でも、直後に後悔した。







「石原君って、怖くない？





なんか、なんでも出来るから

近づき難いっていうか。




それに、できない私たちを


なんか小馬鹿にしてそうで怖いw






ね、そう思わない？」







輝夜ではない声が聞こえた。







…なんなんだ。話したこともないくせに。







…ま、あいつに嫌われようが、


俺にはどうってことないけど。







…輝夜もそう思ってたのか？







またズキズキと心が痛んだけど、



それに気づかないフリをした。







…これ以上聞いてもなんの得もない。







帰ろう。






そう思った時、







「石原君はそんな人じゃないよ。」







輝夜の声が聞こえた。








「え？」






聞きたいのは俺の方だ。







あんなに気まずくなったのに、


なんで俺を庇うんだよ。







女子ってそういうの


めんどくさいんじゃないのか？







「なんで？」






クラスの女子は、

意見をわかってもらえなくて、




イライラしているように見える。







それでも、輝夜は言った。








「石原君、なんでもできるけど、




絶対に私たちを小馬鹿にしてたりしない。







それに、なんでもできるのは、


全て努力の結果だもん。







先生からの期待を背負って、


あそこまで頑張れるのって凄いと思わない？






石原君は、見た目はクール？だけど、



話せば面白いよ。







エリカちゃんも話してみたら？

面白いよー、石原君。」








…ホントに、









「…へー、」









…何がしたいんだよ。お前は。








あんなに気まずくなったのに、







俺を庇って女子と対立して。








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