20-3 ページ49
「グリムくん、残念ながら別の寮生は挑むことが出来ないんですよ。」
「ぶなっ！？じゃあオレ様達の首輪は誰が外してくれるんだゾ！？」
グリムが心配そうに自分の首輪と少女の首元を交互に見る。
…グリム、そういうとこだゾ。キュンです。
「オレが寮長になれればリドルに命令して外してやるよ！」
エースはどうやら勝つ気満々のようだ。自信たっぷりに言い切った。
「くそー。オレ様の実力を示すチャンスだったのに…。」
そんな友人と相棒の様子を見て、少女はため息を１つ吐く。どうやら覚悟を決めた様だ。
「エース達を信じるしかないねぇ。」
少女は笑ってグリムを抱き上げた。
「お前たち本気か？デュースまでそんなこと言い出すとは思わなかったぞ。」
トレイの言葉を聞いて、少女は思う。
＿あ、そうだ。ウチの子(デュース)一応優等生キャラだった。
「そうですか？男なら一度はテッペンとってみたいじゃないっすか。挑むなら断然、チームのカシラっすよ。」
ニヤリと笑い、拳を握るデュースはもはや優等生の見た目をしたただのヤンキーだった。
「出た。ワル語録。」
エースは嬉しそうに言いながらデュースの肩に腕を回す。
「まぁ、デュースくんは我慢をやめたもんね？」
少女も悪乗りしてデュースのわき腹を突く。
「デュースの本性が出たんだゾ。」
グリムも負けじとニヤリと笑っていた。
そんなマブの反応を見てデュースは目を見開く。
「えっ？普通…だろ？」
「デュースは一回普通を知ろうか！それが優等生への第一歩だぞ！」
本気で驚いている様子のデュースに少女はふざけながら言った。
そんな様子を見てクロウリーは満足げに笑う。＿べ、別に事務作業で退屈してたわけじゃ無いんだからね！
「では、決闘の手続きは私が請け負いましょう。」
少女は１つ頷いた。
「じゃ、取りあえずなにか作戦が必要だね。」
「だな。ってわけで、なんかいいアイデアない？」
「うふふふ！あるわけないわ！」
エースに少女がにこやかに答える。
「うーん。正直魔法では寮長に勝てるイメージが湧かないな。」
「それな。」
「でも、拳でなら勝てるかもしれない。」
「それな！！」
「確かに、アイツ貧弱そうなんだぞ。」
デュースの言葉に少女の合いの手とグリムのコメント。
「おっと、言い忘れてました。この決闘では魔法以外の攻撃は使用禁止ですからね。」
そこに水を差すクロウリーの攻撃！
「えっ。」
デュースの口から踏まれた蛙の様な声が出た。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
