19増長ジャッジメント！ ページ42
＜ハーツラビュル寮-談話室＞
「ハートの女王の法律・第249条
『フラミンゴの餌やり当番はピンク色の服を着用すること』」
リドルはソファーに座り淡々と告げながら目の前で膝をつく生徒を見下ろす。
「今日はキミが餌やり当番だったはずだよ。ピンク色の服は？何故着ていないんだい？」
柔らかいが、威厳のある声が談話室に響く。心なしか、気温が低く感じる。
それほどに、彼＿リドルがまとう空気は重々しかった。
問いかけられた生徒が震える。
「申し訳ありません、洗濯中で…り、寮長！どうか、首をはねるのだけは！」
「キミがルールを破るのはこれで二度目だ。もう看過できない。」
生徒の弁明を拒否した瞬間、生徒の表情が絶望に歪んだ。
そしてリドルは杖を取り出すと＿
「オフ・ウィズ・ユアヘッド！」
と唱える。
＿＿ガチャン
鍵が締まった音と、生徒の悲鳴。
その首には、現在エース達が着けているものとお揃いの、首輪がはめられていた。
「5000文字の反省文と、庭の草むしりを１週間だ。そうしたら魔法を解いてあげよう。」
リドルは項垂れる生徒に罰を与える。
5000文字という、大学生も泣いて逃げ出す文字数の反省文に加え、魔法の使えない状態での草むしりはさぞ骨が折れるだろう。
このような重い罰を、リドルは簡単に与えた。
「うっ、うっ…そんなぁ。」
「ボクだってやりたくて首をはねているわけじゃない！キミたちがルールを破るからだろう！？
ルール違反を軽視することはキミたちのためにならないんだ。わかったね。」
リドルが初めて腰を浮かせて声を荒げた。
しかし、最後には落ち着かせると、ゆっくり座り直して口を開く。
「トレイ、ケイト。」
その名を呼べば、ソファーの両隣にいたトレイとケイトが反応を示す。
しかし、その２人の表情はよく見えなかった。
「彼を、外へ。」
リドルが命令すれば、トレイとケイトはそれに従わなくてはいけない。
＜女王の命＞だからだ。
「「…はい。寮長。」」
２人は小さく承諾し、ゆっくり足を進める。
そして、ショックで項垂れている生徒の腕を掴むと、談話室の扉へと足を進めた。
＿＿＿ぼたっ、ぼたぼた…
どこかでドロドロした何かが地面にぶつかる音がする。
何かが
ナニカガ…
「トレイ先輩、ケイト先輩…。」
生徒が小さく彼らの名を呼ぶ。
トレイは思わず顔を歪めた。
ケイトは目を逸らした。
＿助けて。
その本音は誰のものだろうか。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
