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「あいつはリドルがちっちゃい頃からよう知っとるよ。」
デュースの問いに答えたチェーニャはとても楽しそうだ。
「リドルについて知りたいなら、俺ならまずあの眼鏡に聞くにゃあ。」
チェーニャは指で丸を作ると、目元に持って行き眼鏡をかけた人のポーズをする。
楽しそうで何よりだ。
「幼馴染ってことか。そんな感じはしなかったが…。」
「私には何かわかる気がするけど。」
デュースは幼馴染を意外だと言うが、少女には納得のいく情報だったようだ。
生き生きと次の作戦を考えているように見える。
「そちらのお嬢ちゃんは勘が良いにゃ〜。ま、おみゃー達がそう思うなら、そうなんじゃにゃーの？ほんなら、俺に聞く必要はないにゃあ。ほいじゃあ。」
チェーニャは相変わらず掴みどころのないことを言うと、気まぐれにその体を消す。再度、生首だけが宙に浮かんだ。
「あっ！おい！」
デュースが慌てて手を伸ばす＿が遅かった。
「フフフ〜ン♪」
独特なゆったりとした鼻歌をご機嫌に歌いながらデュースの腕をするりとかわすと、チェーニャは今度こそ消えてしまった。
「なんか変なヤツだったんだにゃあ。…あ！口調がうつった！」
「そうだねぇ。うつっちゃったねぇ。可愛いし、違和感にゃーから、そのままでも良いんだゾ〜？」
グリムが慌てて口元を抑えるが駄目だった。さっきのにゃあ口調のグリムに不覚にもキュンと来た少女は楽しそうにグリムの頬をツンツン突く。
「ずっと首輪をはめられたままじゃまともに授業も受けられない。クローバー先輩に話を聞きに行ってみよう。…それに、」
「謝って外してもらうなんて、ダセーから絶対ヤダ。」
楽しそうに遊んでいる少女、グリムをよそに、デュースはやれやれと言った感じで今後の方針を決めた。どうやらチェーニャを信用するようだ。
そして、まだムスッとしているエースは意外と頑固な思春期だった。
「エースは頑固だな。モテないぞ？」
「はぁ？」
少女はエースを軽くどつきながらくすりと笑う。
それに怒ったエースが仕返しをしようとするが、少女はそれをするりと避けた。そして、グリムを肩に乗せると、デュースとエースの手を掴む。
「さて、諸君。我々の反撃はここからだと思わないかい？」
「ったりめーだろ。」
「早くこの首輪から解放されたいんだゾ〜。」
「このままじゃ授業を受けれないからな。」
「じゃあ、まずはトレイ先輩を待ち伏せようか。」
少女はそう言うと、手を引いて歩き出した。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
