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「お菓子作りは下ごしらえが大切なんだ。」
トレイは苦笑いするメンバーに
＿今から逃げるなんてことは無いよな？
とでも言いたげな雰囲気でそう言う。
「へーへー、わかりました！こーなったらとことんやってやろーじゃん！」
トレイの言葉をうけたエースは、ヤケクソになりながら大股でズンズンと栗の方へ歩く。
「まぁ、やるしかなよね。」
少女も肩にグリムを乗せ、腕をまくりながら栗の元へ歩きだす。
「はぁ…まぁやるしかねぇか。」
デュースもため息を吐きながらではあるが、栗の元へと歩き、
「よし、じゃあ素手でやると時間がかかるから、効率よく魔法で栗を剥こう。」
全員がそろったところで、トレイがまず魔法で栗を1つ剥いて見せた。
トレイのマジカルペンから出た光が栗に当たると、綺麗に栗の実が出てきた。
「おぉ〜！凄い！」
少女はいかにも魔法！ってのを目の当たりにし目を輝かせる。
トレイはそんな少女を見て思わず笑った。
「あはは、まぁ、こんなものは初歩だよ。じゃあ、悪いが魔法が使えないAとエースは素手で頑張ってくれ。」
「はい！」
「うーっす。」
少女とエースは軍手を手にはめて栗を剥く。
「エース、頑張れよ？」
デュースが意地悪な顔でエースを見ると、
「き〜！お前のポンコツ魔法よりぜってぇ早く剥くわ！」
エースはやけになりながら凄い速度で栗を剥き始めた。
それを見て
＿デュースはそんなの計算してないだろうけど…なんてチョロいんだエース。
少女は上がる口角を抑えながら、自分のできる最速で栗を剥くのだった。
「よし、後一個だな。」
栗をみんなで剥いていき、ようやく残り1つに。
「えいっ！」
デュースが最後に魔法を放ち…
「「「終わったー！！」」」
栗の皮むきが終了した。
トレイはいつもこれを1人でやっていると考えると恐ろしい。
そして、魔法って便利だ。
素手でやってるよりも格段に早く終わった。
エース、デュース、少女、グリムは達成感に溢れハイタッチを交わす。
いやぁ、青春だねぇ。
トレイも思わずにっこりだ。
「流石だな。魔法が使えない人もいたのに、よく頑張ったな。」
トレイは思わず褒めながらエースと少女の頭を撫でる。
エースは少し嫌そうに身をよじるが、少女は自ら手に頭を摺り寄せた。
「よし、じゃあ後は裏ごしだな。」
「「えぇ！まだやることあるんですか/の！？」」
どうやら仕事はまだあるらしい。
美味しいマロンタルトまであと少し、頑張れ！
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
