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「エース、もう大丈夫。ありがとう。」
「そう？じゃあ降ろすよ…あ〜重かった。」
だいぶ落ち着いてきた少女は、ここで降ろしてもらう。
しかし、素直じゃないエースだ。
さっきまで優しいと思いきや悪態をつき始めた。
「うっわぁ、レディに対して失礼だぞ。」
「ナイトレイブンカレッジは男子校です〜！」
「残念でした、私はレディです〜！」
栗を拾いながら言い合いを始めた少女とエース。
それを無視して黙々と栗を拾い集めるデュースとグリム。
「あー！そう言えば、落ち着いて思い出してみれば、アイツ黄色いベストを着てたから、鯖の寮のヤツなのだ。」
少女とエースが言い合いをしていた時、グリムが突然声を上げた。
おかげで二人は言い合いをやめグリムの注目する。
確かにグリムの言う通り、レオナとラギーは黄色いベストを身につけていた。
「鯖…サバナクロー寮のことか。もしかしてナイトレイブンカレッジって不良が多いのでは？」
グリムの情報で、レオナとラギーはサバナクロー寮の生徒であることが判明した。
「確かに、名門校っていう割には多いよね。血の気の多い生徒。」
デュースの言葉に少女はうんうん頷く。
その後は平和に話しながら黙々を栗を拾い続け…
「うっし！かなりたくさん拾えたし、こんなもんっしょ。トレイ先輩のとこ持って行こ―ぜ！」
エースの言葉通り、カゴいっぱいに栗が拾えた。
これだけあれば余るほどだろう。
「にゃっは〜！タルト楽しみなんだゾ〜。」
グリムは拾えた栗を見ながら、これから食べられるであろうマロンタルトを想像し目を輝かせる。
「確かに、楽しみだね！」
三人で栗のいっぱいになったカゴを持ち、トレイが待っているであろう厨房へと足を進めた。
＜大食堂ー厨房＞
「お帰り、ずいぶんとたくさん拾えたな。」
厨房にたどり着くと、トレイが待っていた。
＿うわぁ、お兄ちゃんがいたらこんな感じかな。
何故だろうか、彼にお帰りと言われると、兄に言われた気分になる。
少女は思わず
「ただいま！」
と言ってしまった。
これを受け、トレイはクスリと笑う。
「ふっふーん。これならでっけータルトが作れるんだゾ！」
グリムが達成感満載のドヤ顔でトレイに言う。
トレイは笑いながら、
「まぁその分、これだけの量の栗を剥くのは大変だと思うが…頑張れよ。」
と言った。
「これ、全部か…気が遠くなるな。」
「あはは、確かにね。」
少女とデュースは大量の栗を目の前に、苦笑いするのだった。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
