【ハリーポッター】楽しいひと時を。 (ページ10)

今日:6 hit、昨日:11 hit、合計:26,770 hit

第七話『組分け帽子 Part２』ページ10

可愛い…

俺今度挨拶してみよ！

「A・フェレール！」

ところどころで声が聞こえる

先程と全く状況が変わっていない、と

ハリーは少し落胆した

ロンはもう食事に興味が移っている

「「ハリー！」」

「フレッド、ジョージ！」

「あの子、すっごく可愛いな！」

「やめろよ相棒！俺が狙ってるんだぞ！」

早速争いが起こっているが

当の本人は知らない

組分け帽子に座っていた

「君は…とても強い」

「え、あ…ありがとうございます？」

「礼儀もあり、美しい。そして…」

「…？」

「夢を守ろうとしておるな？」

「…っ！な、何で！」

「毎晩見ているあの夢を」

「…ハリーを、守らなくちゃいけないの」

「知っている。では、寮は決まったな」

「…！はいっ！」

「グリフィンドール！！」

ダンブルドアが手をかざすと

生徒の前に食事が現れる

料理は色んな種類があって

Aはどれにしようか迷っていた

「姫、こちらにしたらいかがですか？」

「へ？」

コトン、という小さな音を立てて

目の前に現れる小さく可愛いカップケーキ

誰かと思い見上げると、見た事のある人物

「ロンの、お兄さん…？」

「ジョージっていうんだ、よろしくね、姫」

「ひ、姫じゃないです…」

「勝手に呼びたいだけ。気にしないで？」

「あ、は、はいっ！」

「敬語なんて使わないでいいよ？」

「じゃ、じゃぁ…わかった…？」

そのままジョージはAの横に座り

仲良く談笑している

Aの逆隣に座っているハリーは不機嫌だ

「じゃぁ姫。フレッドとも仲良くしてあげて」

「うん！ケーキありがとう、ジョージ」

「…っ！///…き、気にしないでいいよ」

そそくさと離れるジョージ

そんな彼の耳は赤く染まっていた

Aに渡したケーキに乗っていた

赤く、甘い色をした苺のように。

「ハリー、どうしよう」

「A、どうしたの？」

「ケーキを貰ったんだだけど、食べ方が…」

「普通にフォークで切る、とか？」

「んー…イチゴが落ちちゃいそうで」

「イチゴを違うところに置いておいて」

「ふむふむ」

「最後の一口の時に乗っけたら？」

「その手があった！」

顔をにこやかにさせてケーキを食べ始めるA

ハーマイオニー、ロン、ハリー達も

その様子を眺めていた

…全生徒が、眺めていたようだが。←