【ハリーポッター】楽しいひと時を。 (ページ11)

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第八話『両親』ページ11

Aは、早く目が覚めた

昨日は食事を楽しんだあと

寮に案内され

色々と疲れたAはすぐ寝てしまったのだ

「…おじいちゃん」

ふとダンブルドアに会いたくなったAは

部屋着の上にローブを着て

校舎内を歩く

「…おじいちゃんってどこだろ…」

「ここかの」

「ぅわっ！おじいちゃんか、びっくりした…」

「わしもAを探しておってな」

「わ、私に？」

ダンブルドアに連れられ付いて行くA

校長室に着き、近くの席に座らせてくれた

「A、ここはどうじゃ？」

「凄く楽しいよ！友達も出来たし」

「そうかの、よかった」

和やかに微笑むダンブルドア

しかしすぐに顔を険しくする

Aは初めて見た表情だったようで

少し肩が強張った

「A、自分の両親について知っとるかの？」

「パパと、ママ？…分からない」

「少し話した方が良さそうじゃな」

歩きながら喋り始めるダンブルドア

その表情は悲しそうで、だが幸せそうで

Aはダンブルドアの表情が読み取れなかった

「Aの母は、良い奴じゃった…」

「ふふ、そうなんだ」

「じゃが、あまりにも優しすぎた」

「？…優し、過ぎた…？」

「A、そなたの両親は殺されたのじゃ」

「…っ！」

「…ヴォルデモート卿に」

予想はしていたが、やはり辛かった

Aは顔を歪め、拳を握りしめた

ハリーと、自分は同じなのだ

「A、両親の顔は知っているかの？」

「ううん…知らない」

「知りたいと、思うかの？」

「…っ、見せてくれるの！？」

「真実を、見せなくてはの」

一つだけ知っているのは

ダンブルドアの息子が、Aの親ということ

それ以外は、何も知らない

「じゃがの、A」

「うん？」

「そなたの父は、わしの実の息子ではない」

「…っ！？」

Aは驚き、そして落胆した

つまり、ダンブルドアの実の孫ではない

その事実を突きつけられたのだから

「Aよ、もうひとつ伝えなくてはならぬ」

「…っ、もう、これ以上何があるの！！」

「…そんな悲しい顔をしないでおくれ、A」

「うん…」

「そなたは娘なのじゃ。女神のな」

「…？女神って…？」

女神。

それは、死の呪文を使われた者さえも

生き返らせる事ができる力を持つ種族。

Aは、その血を受け継いでいる。