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さらさらしたトントンの髪の毛が鼻をくすぐった。
次に感じたのは柔らかくてあったかいものが鎖骨に触れる感覚。
まさかと思ったらそのまさかでトントンの唇が私の鎖骨に触れていた。
彼はそのままの状態でしばらく目を閉じた後聴診器をあてるようにお腹から順番に手で触れていく。
そして胸の下まで触った後、1度体を起こした。
「───あー、マジでか…………」
それだけ言って彼は頭を抱えた。
ここまできたらいくら察しの悪い私でもある程度は理解できる。
うん。なんかあったんだな。
「……お前気づいたけど何があったかわかってないやろ。」
声が出ないのでこくりと頷いた。
それを見てトントンはめっちゃくちゃ長いため息をついた。
「ええか。わかってへんと思うけど、とりあえず抵抗すんなよ。」
その言葉を皮切りに、
トントンが私の胸に触れた。
─────────！？！？！？
形を確かめるように手で何度か包む。
え？？？真顔でナニヤッテンノ？？？？？
既に私の頭は全く追いついておらず口をパクパクさせてトントンを見ることしかできない。
トントンは次に破れた服の間から胸の谷間に指を入れた。すると奥まで入れたところでトントンの指がピクッと動く。
その指の動きに不覚にも声が漏れそうになる。
よかった！声出せなくなってて！！よかった！！！
そのまま指をスッと引き抜いた。
彼の指の間には黒い小型の機械のようなものがあった。
「盗聴器やな。」
じろじろ機械を見た後、逆探知は厳しそうやと言って機械を壊した。
そこで何も喋らない私にやっと気づく。
「ああ、すまんな忘れとったわ。」
彼はもう一度トンっと首の下を押した。
「〜〜〜〜っ！！死ぬかと思った！！！」
「大丈夫すか。茹で蛸みたいな顔してますけど。」
「うるっさいな！大体トントンが───！」
「はいストップ。これ見覚えあります？」
言葉を遮って目の前にぐいっと出されたのは例の機械。
「ないけど、何これ？」
「盗聴器。」
「……盗聴器１つであそこまでする必要ありますかね。」
「最近巷で超小型爆弾が出回ってんねんで。さっきお前に近づいた時ちっさいけど機械音がして背筋凍ったわ。何となく位置はわかっとったけどヤバイ場所やったから一応と思って音波で確認したんすけど──」
なるほど、鎖骨に唇を当てたのは骨伝導を感じるためか。
トントンはバラバラになった機械に向けていた目を私に戻した。
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雛菊(プロフ) - 美桜さん» 通知に気づかず返信が遅れてしまい大変申し訳ありません！2ヶ月以上も前に……（汗）読んで頂きありがとうございます！計算高いトントンはめちゃくちゃ気に入ってるので嬉しいです！ (2017年5月15日 1時) (
レス) id: c858a49007 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - ヤバいヤバいグルさんも超格好良すぎだけど、トンさんの計算高い感じも格好良すぎぃ！ (2017年3月4日 8時) (レス) id: 7a0b0fb690 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 酒呑童子さん» あああどうもありがとうございますうう！！ (2016年11月28日 13時) (レス) id: 6d4fabdf41 (このIDを非表示/違反報告)
酒呑童子 - お化け屋敷のお話がすごく好きすぎて何回もハイルグルッペンしそうになりました...！これからも頑張ってください！ (2016年11月28日 0時) (レス) id: 31dd048566 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - テル＠コクさん» おおおここにまた我々の忠実な信徒がひとり！ありがたいお言葉です！！がんばります〜〜 (2016年11月27日 9時) (レス) id: 6d4fabdf41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛菊
| 作成日時：2016年8月26日 23時
