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「───胸ん中ってどうやったら仕掛けられんねん！いくら何でも気ぃぬきすぎやろ！ていうか自分で気付けや！」
尤もすぎてぐうの音もでない。
にしても、胸なんて戦闘中に触られた記憶がないが……
「あ！」
「はいどーしたんすか。」
「玉音放送後に泣きついてきた子供がいました。」
「それやんけ。」
「いや、素直そうな子だったしずる賢くは見えなかったもんで……」
トントンが私から降りて着替えてこいと促した。彼が指差したのは目から膝までが隠れるほどのカーテンの簡易脱衣室だった。
「戦火の中で暮らしてる子供は舐めたらあかんで、演技も命がけやからな。wrwrにスカウトする前にロボロはそれで戦場を把握して生き延びとった。」
「えっそうなの！？じゃあその子もスカウトしたい！！」
簡易脱衣室に入って服を脱いだ。
部屋の中には苦いけど深い香りが漂っている。多分、トントンがコーヒーをいれたんだろう。
ワイシャツとセーターは少し大きいけどこれならまあ問題ない。トントンの匂いが体を纏ってなんだか変な感じがした。
「さすがに無理やろ。ついさっき滅ぼした国やで。ヘイトどんだけ溜まってると思っとんねん。」
「それもそうかあ、惜しいことしたなあ。」
やっと顔の熱も引いてきて普通に喋れるようになってきた。でもトントンはずーっと変わらないのでとてもムカつく。あれ？でも、トントンって───
「ねえトントン。」
「なんすか。」
「トントン、童貞のはずなのによくあんなことできたね。耐性ゼロだと思ってたのに。」
「………………」
私でも赤くなってしまうのに胸を触るなんていう高等テクニック、トントンにできるとは思わなかった。しかも何てことなさそうだし、一体どういう心境の変化なんだろう。
トントンの顔を伺おうと視線を後ろに向けようとした、その時、
「〜〜〜〜〜っ！？」
背中をぞくぞくとした感覚が駆け抜けて声にならない声が体に響く。
私のすぐ後ろにはコーヒーカップ片手に右手の人差し指をくるくると回すトントンが立っていた。
───こいつっ……！背中なぞりやがったな……！！
彼は涙目で睨む私に口角を吊り上げた顔をぐいっと近づけた。
「…………あんなあ、A、俺、一応男やで？」
そして耳元まで顔を寄せてきた。
「童貞やからって何にも知らんと思ってんちゃうぞ。」
聞こえてきた声はいつになく低く艶っぽかった。
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雛菊(プロフ) - 美桜さん» 通知に気づかず返信が遅れてしまい大変申し訳ありません！2ヶ月以上も前に……（汗）読んで頂きありがとうございます！計算高いトントンはめちゃくちゃ気に入ってるので嬉しいです！ (2017年5月15日 1時) (
レス) id: c858a49007 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - ヤバいヤバいグルさんも超格好良すぎだけど、トンさんの計算高い感じも格好良すぎぃ！ (2017年3月4日 8時) (レス) id: 7a0b0fb690 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 酒呑童子さん» あああどうもありがとうございますうう！！ (2016年11月28日 13時) (レス) id: 6d4fabdf41 (このIDを非表示/違反報告)
酒呑童子 - お化け屋敷のお話がすごく好きすぎて何回もハイルグルッペンしそうになりました...！これからも頑張ってください！ (2016年11月28日 0時) (レス) id: 31dd048566 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - テル＠コクさん» おおおここにまた我々の忠実な信徒がひとり！ありがたいお言葉です！！がんばります〜〜 (2016年11月27日 9時) (レス) id: 6d4fabdf41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛菊
| 作成日時：2016年8月26日 23時
