雪の舞うが如く ページ22
「…えっ、と?」
未だ状況が善く読み込めて居ない私。
はらり、雪が舞った。
「――其の通りだ」
凛とした声。見ると、不思議な威圧感のある壮年の男性がいた。
それに、見慣れない男性、女性、…敦さんも。
男性が続ける。
「其処の太宰が『有能なる若者が居る』と云うゆえ…其の
「突発的な事態にどう対応出来るかを確認するテストだね。」
社員らしき仏頂面の眼鏡さんが問う。
「…で、社長。結果は?」
太宰さんは笑ったままだ。どうやら男性は社長らしい。
目を閉じて考えている社長。
「…部下二人だ。忙しくなるぞ、太宰」
「お任せを」
社長はくるりと後ろを向いて歩き出す。見れば、社員の皆も引き上げようとして居る。
これは、合格?私が、探偵社員に?
止まらない疑問に答えるかの様に、太宰さんはほら、と手を差し出す。
「合格おめでとう。そして、…武装探偵社へようこそ」
彼の手の上に、私はそっと自分の手を重ねた。
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夕野きする(プロフ) - 響華さん» アドバイスいただきありがとうございます!わかりました、工夫してみます。 (2018年3月11日 21時) (レス) id: d7453fd818 (このIDを非表示/違反報告)
響華 - もう少し行の間隔を空けたらいかがでしょうか? (2017年12月18日 17時) (レス) id: 86c88d0ffc (このIDを非表示/違反報告)
桃生このか - 秋さん» そうなんですね!お恥ずかしい話、未だ読んでいないのです…これは学校の図書室開き次第読まねば(笑) (2017年9月2日 23時) (レス) id: cc90327189 (このIDを非表示/違反報告)
秋 - ツケの話、ヴィヨンの妻のどこかにあったなぁ (2017年9月1日 21時) (レス) id: 45418c19fc (このIDを非表示/違反報告)
R - 確かにそうですね! (2017年8月27日 13時) (レス) id: 0a6b6d9361 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桃生このか | 作者ホームページ:http://http://commu.nosv.org/p/asubook/
作成日時:2017年8月19日 0時