ガールズトーク〈161〉 ページ28
Aside
室内練習場でミーティングをしている中、
私は外で出入口から覗いていた
「天宮……?」
不意に名前を呼ばれ、そちらに視線を移すと
伊佐敷先輩が目をパチパチさせて固まっている
その後ろには結城先輩、亮介先輩、丹波先輩、
坂井先輩に門田先輩
そして……
A「……あの、、もしかして増子先輩ですか?」
まん丸な巨体の人を見て恐る恐る尋ねると
「そーだよ」と亮介先輩がクスッと笑って頷いた
私の発言にズーン…と落胆する増子先輩
訊くと、引退後も炭水化物が止まらなくて気付いたら丸くぷよぷよになってしまったらしい
増「うがー…」
A「増子先輩、そんなに落ち込まないでください!今の増子先輩なら青道のマスコットキャラになれます!!」
亮「いや、無理があるでしょ。とにかく痩せようね」
亮介先輩はそう言って増子先輩のお腹をつついた
ミーティングが終わって集まってきた3年生たちと現役1、2年生みんなは食堂でわいわい賑やかに話している
私は調理室でマネージャーさんたちのお手伝いをする
吉「Aちゃんにまた会えて本当に嬉しいです!!」
A「うん!私も!!」
選手たちの夜食のおにぎりを握りながら話す
私も前まではこうしてマネージャーが作ってくれたおにぎりを食べてたんだ
感謝してもしきれないな
藤「Aのそのネックレス可愛いね!どこで買ったの?」
貴子先輩が私の首に掛けたクロスを見て興味深そうに尋ねる
A「えっと…み、御幸先輩から貰ったんです……///」
なんだか気恥ずかしくて一也くんのことを「御幸先輩」と呼んでしまった
藤「御幸くんってセンスいいのねー!」
梅「A、謙遜しなくても、もっとノロケていいのに〜ww」
幸子先輩はニヤニヤ笑って肘で私の脇腹辺りをつつく
夏「そーいえば、さっき御幸くんの首からもチラッとだけチェーンが見えた気がしたんだけど」
唯先輩は思い出したように呟く
その呟きに春乃ちゃんが
吉「もしかして、ペアなんですか!?」
目をキラキラさせて私のネックレスを見つめた
春乃ちゃんの言葉に小さく頷くと
先輩3人は「さすが御幸くんね!」と絶賛する
夏「それにしても、Aが御幸くんと付き合ってるのを聞いたときはホント驚いたわー!」
梅「だよね。御幸くん、Aに怒ったことだってあったじゃん?あの時こっちがヒヤヒヤしたもん。今思うと、あれは愛のムチってやつだねww」
愛のムチ!!?///
428人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんず | 作成日時:2014年6月19日 16時