もう4番目なんて言わせねぇから!!【Yuta.K】

巡恋歌。 ページ21

優「好きです 好きです 心から 愛していますよと」

突然、優太からこんなメールが届いた。

何これ。

こないだのインフルエンザの時に、私にメールしようとして、女友達に間違えて送っちゃったと言ってたやつ？

そんな事を思い出していたら、

優「いつまでたっても恋の矢は あなたの胸にはささらない」

と、再び訳のわからないメールが届いた。

「いやいや、さっきから何なの？
唐突過ぎて意味がわからないんだけど」

優「え、この歌知らない？
長渕剛の巡恋歌の歌詞なんだけど」

「長渕剛とか、乾杯くらいしか知らないし。」

優「そっかぁ。
なんかこの歌詞がさ、今の俺の気持ちまんまだなーと思って。
俺はAの事こんなに好きなのに、Aの心には全然ささってねぇなって思って。」

どうした、優太。

今日はやけにセンチメンタルだなぁ笑

「え？そんな事ないよ、私も優太の事好きだよ？」

優「ちげぇよ!!
俺の好きとAの好きは、全然重みがちげぇから!!」

「違くないもん!!私も大好きだし!!」

優「ほら、そうやってすぐ簡単に大好きとか言ってくれちゃってさー。マジで、全然わかってねーよ。はぁ…なんかすげぇムカつく。」

いやいや、なんで。

「私は優太の事好きって言ったらダメなの？
優太は私にいつもウザいくらい言ってくるくせに。」

優「ダメではないよ、むしろ嬉しいけど。
でもさ、俺とは違う種類の好きだってわかるから、なんか悔しくなっちゃうんだよ。」

「えー、そんなの優太にはわかんないじゃん。
もしかしたら同じかもしれないよー？」

優「いや、俺にはわかる!!」

優太は、自信満々にそう言ったけど。

たぶん、優太が想像してる以上に、私は優太の事が好きだ。

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